BMSG TRAINEE・KEI(撮影=篠田理恵)

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 BE:FIRST、MAZZELに次ぐ、3つ目のボーイズグループを誕生させるべく行われた、BMSGによるオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE』。その参加者でもあった面々が多く揃った今のBMSG TRAINEEは、最強の原石が揃っている。その強さとは、一体何なのか、どこからやってきたのか――。

 リアルサウンドでは、3月18日、19日に行われる『BMSG TRAINEE SHOWCASE 2026 ~ Graduation Party for REN, YUTA, RAIKI, TAICHI, and ISANA ~』を記念して、出演するBMSG TRAINEE 18名のソロインタビュー連載をスタートさせる。まっすぐに自分の理想を追い求めて、今この瞬間もひた走っているこの若き才能たちに、リアルサウンドは全力でベットしたいと思う。

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 第1回目に登場するのは、RYOTOだ。『THE LAST PIECE』では一般審査から参加。その澄んだハイトーンと高い歌唱力で魅了し続けた彼の実力は、序盤から光るものがあった(SKY-HIは2次審査を終えた直後に、その場で「また会いましょう」と伝えるほどだった)。『THE LAST PIECE』は6次審査で脱落してしまったが、最後までRYOTOは「100年にひとりの声の持ち主」という評価を受け続けた。そして、16歳を目前に自信と苦悩を語ってくれた今の彼の瞳には、『THE LAST PIECE』の時にはなかった強い光が宿っている。では、何が彼をそうさせたのだろうか。ゆっくり話を聞かせてくれた。(編集部)

■誰かを救うヒーローに――音楽とダンスで生きた15年間

――まずは生年月日から教えてください。

RYOTO:2010年3月24日生まれ、高校1年生の15歳です。

――BMSG TRAINEEのなかでは特に年上メンバーからかわいがられているイメージがありますが、実際どうですか?

RYOTO:かわいがられているというよりも、僕がみんなについていっている感じかもしれません(笑)。『THE LAST PIECE』では年上のメンバーと関わっている場面が多かったんですけど、普段はHALやAOI、KAIRIとか年の近いメンバーともよくごはんに行ったりしていて仲良しです。

――年の近いメンバーといる時のRYOTOさんは、どんなポジションなんですか?

RYOTO:いつどんな時でもふざけ役です(笑)。

――(笑)。RYOTOさんのいちばん古い記憶を教えてください。

RYOTO:3歳ぐらいの頃、テレビに映っていたダンサーさんの真似をして踊っていた記憶があります。お姉ちゃんがずっとダンスを習っていたので、よくテレビでダンスの映像を観てたんです。僕がひとりで踊ってるところを、お母さんが隠し撮りしていたりして。

――小さい頃からダンスが好きだったんですね。

RYOTO:音楽そのものが好きでしたね。小さい頃はディズニーの音楽をずっと聴いていて、成長するにつれて聴くジャンルの幅も広がってきました。それで「お姉ちゃんも習ってるし、RYOTOもダンスやってみない?」ってお母さんに言われて、レッスンに行き始めました。

――先にダンスを始めていたお姉さんは、RYOTOさんの今の活躍ぶりをどう感じているのでしょう。

RYOTO:めちゃくちゃ喜んでくれて、「すごいね!」「RYOTOってこんなに歌上手かったっけ?」って言われました。家ではお風呂で歌って、よく「うるさい!」って怒られるんですけど(笑)。

――やんちゃなのは昔からですか?

RYOTO:そうですね。おじいちゃんが書道の先生で、僕の髪を使って筆を作ってたんですよ。だから小さい頃はずっと髪を伸ばしてたんですけど、ある日突然、自分でハサミを使って髪をバッサリ切っちゃったこともありました。その時は、お母さんにとても怒られました。

――当時、なんで切っちゃったんでしょうね?

RYOTO:いやあ、わかんないですよね(笑)。お母さんたちが美容室で髪を切ってもらっているのを見て、たぶん好奇心がわいたのかな?

――なるほど(笑)。最初に抱いた将来の夢は覚えてますか?

RYOTO:消防車です。

――車のほう?

RYOTO:車のほうです。消防士じゃなくて、消防車。

――(笑)。

RYOTO:消防車ってかっこいいじゃないですか(笑)。

――「誰かを救うヒーローになりたい」みたいな気持ちがあったんでしょうか?

RYOTO:そうかもしれないです。戦隊モノは大好きでしたし、警察官もかっこいいと思っていましたし、特に目立つものが好きでした。戦隊モノだと赤が大好きですし、リーダーになりたいタイプといいますか。

――学校でもリーダーシップをとるタイプでしたか?

RYOTO:中学時代は生徒会に入ったり、いろいろなことに挑戦するタイプではありましたね。忙しくなるのはわかっているけど、楽しいことは全部やりたいし、やっぱり好奇心のほうが勝っちゃって。クラスで何かの代表を決める時とかも、誰も手を挙げなかったら、「じゃあ俺がやります」ってすぐ立候補しちゃいます。

――RYOTOさんが『THE LAST PIECE』に応募した経緯を教えてください。

RYOTO:『THE FIRST』を観ていて、BMSGに惹かれたのがいちばんの理由です。「素で音楽を楽しんでる事務所だな」「すごくいいな」と思っていた時に、ちょうど『THE LAST PIECE』の募集が始まったので、「これはもう応募するしかない」と思いました。

 あと、実は以前、日高(光啓)さんとラジオ収録の現場でお会いしたことがあって。その時が初対面だったんですけど、「いつかうちの事務所にくるかもね」って言ってくださったんですよ。そこで自分のなかで火がついていたというのもあると思います。

――運命的な出会いですね。『THE LAST PIECE』では、直接アドバイスをもらう機会も多かったですよね。

RYOTO:直接歌を聴いてもらって、そこでアドバイスをいただけることなんて滅多にないので、とにかくその経験を大事にしようと心がけていました。わかりやすい言葉で教えてくださるので改善しやすいし、課題がクリアできたら、そこですぐに褒めてくれるんです。その繰り返しをするうちに、ちょっとずつ自分に自信がついていった気がします。

――オーディション開始時は、自分に自信が持てないときもあったのでしょうか。

RYOTO:まわりのレベルがとにかく高すぎて、正直3次審査の時とかはメンタルがズタズタでしたね。BMSG TRAINEEの存在も知っていたし、YouTubeとかでパフォーマンスの映像も観ていたので、実力者が揃っているのは十分承知のうえで挑んだんですけど……やっぱり直接見るとレベルが段違いで。でも、自分はまわりのレベルが高ければ高いほど育つタイプなので、すごくいい環境だったと思います。

――特に成長できたターニングポイントはどこだと思いますか?

RYOTO:やっぱり4次審査です。視聴者の方にも驚いてもらえるくらい、自分の本性を表せましたし、それが審査のステージでもしっかりと出せて、ベストなパフォーマンスができたと思っています。

――素の自分を出せたきっかけは何だったんでしょうか。

RYOTO:同じチームだったRAIKIくんたちが、僕の緊張を解こうと何回も何回も寄り添って、話しかけてくれたんです。だから、自分も心を開いて話そうと思えて。それで、いざ心を開いて話してみたら、すごく楽しくなっちゃいました(笑)。

■BMSG TRAINEE 随一の“天使の歌声”――成長期の葛藤と現在地

――合宿の序盤は、人見知りのRYOTOさんがほかの参加者となかなか打ち解けられないというシーンもありましたね。

RYOTO:あれは緊張もあったんですが、僕は人見知りというよりも“大人見知り”で、年上の方に緊張してしまうんです。普段の学校生活だと同級生としか関わりがないから、高3組のRUIくんたちには緊張しちゃって。

――コミュニケーションにおいて、何か意識したことはありましたか?

RYOTO:質問してもらったことには元気よく答えようと思っていました。ハンバーグの時は、ちょっと元気な声が出なかったんですけど(笑)(4次審査の練習中、RAIKIに好きな食べ物を聞かれたRYOTOが小さな声で「ハンバーグです」と答えたあとに沈黙する場面があった)。

――はははは。『THE LAST PIECE』のなかで、いちばん嬉しかった瞬間はいつですか?

RYOTO:書類審査が受かった時かもしれないですね。以前からいろいろなオーディションにチャレンジしてたんですけど、全部最初の書類審査で落ちてしまって。だから、1次審査に受かった時は、今までにないくらい喜びました。実際に日高さんの目の前でパフォーマンスできることが、とにかく嬉しかったですね。

――実際に2次審査でパフォーマンスした時は、どんな気持ちでしたか?

RYOTO:2次審査の会場に入った瞬間、「『THE FIRST』の景色だ!」ってとても緊張して。でも、僕のパフォーマンスを見て日高さんがすごく楽しそうにしてくれたので、勝手に気持ちが上がっちゃいました。

――じゃあ、合宿期間中でいちばん思い出に残ってることは?

RYOTO:4次審査の時に、みんなでノートを持って海に行って、歌詞を書いたことです。波を眺めながら歌詞を考えていたら、ポンポン言葉が浮かんできたんですよね。だから、僕が担当した歌詞には〈身をまかせ 波の上〉(「RIGHT NOW」)という言葉があるんです。あのフレーズは、自分でもとても気に入ってます。

――合宿中に自分をいちばん支えてくれたものって何でしたか?

RYOTO:夜にひとりで音楽を聴くのが心の支えになっていました。合宿は毎日が楽しかったんですけど、一日中練習をみっちりやるので、やっぱり疲れも溜まっちゃって。だからこそ、自分の好きな音楽を聴いてリラックスできる時間を大切にしていましたね。

――では、悔しかった思い出は?

RYOTO:6次審査の課題曲「Secret Garden」で、割り振られたフレーズの低音が出なかったのがすごくツラかったです。ボイストレーナーのりょんりょん先生に教えていただいて、低音の出し方を練習していたんですけど、当時はまだ声変わりが始まってなかったのもあって、全然出なくて。本番は緊張で焦ってしまったこともあって、疲れて苦しそうな感じになってしまったのが、本当に悔しかったです。

――『THE LAST PIECE』に参加して、ご自身で「成長できたな」と思うところはどこですか?

RYOTO:メンタルが強くなったと思います。自分はもともとメンタルが強いほうだと思ってはいたんですけど、合宿を重ねていくうちに結構やられることも多くて。でも、繰り返していくうちにだんだん苦じゃなくなっていって、自然と前向きになっているのを感じていました。

――BMSG TRAINEEになってからはどうですか?

RYOTO:BMSG TRAINEEになってからは、声変わりが激しくて苦労してますね。『THE LAST PIECE』では、「天使の歌声」と言ってもらったり、自分の歌や声を評価してもらえて、とても嬉しかったです。でも、声変わりが始まった今は、これまでみたいな高音が出せない苦しさを感じています。

――その悩みは今も抱えたままですか?

RYOTO:徐々に落ち着いてきてはいますが、声のトーンは下がり続けていますね。でも、これからは慣れていくしかないと思うので、なんとか乗り切りたいです。

――そういった身体の成長や変化もあるなかで、次のステージをどんな姿で目指したいですか?

RYOTO:僕は、完璧な姿にはなりたくないなと思ってます。ずっと未完成のままでいたい。成長して、次のステップに進んだあとも、まだまだ成長できる自分でいたいんです。だから、もしデビューを掴んだとしても、自分は「今が完璧な姿なんだ」とは思いたくなくて、ずっと上がっていける自分でありたいです。

――今具体的に成長させたいと思ってるポイントは何かありますか?

RYOTO:6次審査で脱落した時に日高さんにも言われた言葉でもありますが、もっとカリスマ性を高めていきたいと思っています。自分は歌を武器にしていますが、歌以外の部分の粗が目立っちゃうところもあるので、歌のスキルをさらに高めつつも、他の部分もしっかりと磨いていきたいです。

――なるほど。

RYOTO:今は、カリスマ性のある人を見て、真似したりしています。たとえば、ダンス&ボーカルのトップアーティストでもある三浦大知さん。すごいですよね。僕も頑張りたいです。

――今後、RYOTOさんはどんなアーティストになりたいですか?

RYOTO:今まで自分もいろいろなツラい経験をしてきたからこそ、「自由に楽しんでるぞ」っていうところをみんなに伝えられるアーティストになりたいです。僕の音楽を聴いてくれた方が「自分も頑張ろう!」という思いを掲げてくれたら嬉しいですね。

(取材・文=南 明歩)