■もひとつ感がぬぐえないカメラ機能
324万画素のCMOSカメラ…と数値はかなりのものだが、実際に撮影してみると、色被りしていたり、周辺部にボケ(シャープさのなさ)が感じられたり…と、いわゆるキレイといわれる携帯電話よりは落ちることは否めない。オートフォーカスはついていないのだが、最近筆者はオートフォーカスの必要性はそれほど感じなくなってきている。いや、確かにオートフォーカスが必要な人もいるだろう。オートフォーカスがある方が味のある写真が撮れたりもする。だが、携帯電話のカメラのオートフォーカスはほとんどピント合わせが遅い。さっと取り出してすぐに撮るっていう場合に失敗することが多いのである。子どもや動物などをオートフォーカスつきのケータイカメラで撮ったことがある方なら失敗率の高さはわかっていただけるであろう。なので、オートフォーカスがないタイプの方が使い勝手がいい場合もある…と筆者は感じているから、オートフォーカスがついていないからカメラ機能としては落ちると判断しないことにしているのである。事実としてオートフォーカス機能がついていない…ということを述べるのみにしたのである。前口上はそんなもんでいいだろう。とにかく実際に撮影してきた写真をご覧いただきたい。

●天気のいい日に順光で撮影した写真



●同じ被写体を移動して順光と逆光で撮影した写真



●同じ場所を順光で撮影した写真と180度振り返って逆光で撮影した写真



●屋内で撮影した写真



●マクロ機能を利用して撮影した写真



●蛍光灯下で撮影した写真



●電球下で撮影した写真



●夜景を通常モードで撮影した写真



●夜景をナイトモードで撮影した写真


■けっこう使いやすい端末「W47T」
まずは文字サイズを見てみよう。メール確認時に設定できる文字サイズは「極小」「小」「中小」「中」「大」の5種類である。

極小中小


筆者がこのW47Tを使いやすいと感じるの理由のひとつにサイズがある。持った感じがけっこうしっくり来るのだ。角が丸くなっているので持ちやすいのだろう。そこそこの薄さもいい感じだ。また、ボタンのサイズも大きめで打ち間違いがしづらいのがいい。操作性もけっこうサクサク動くのでストレスを感じない。

もうひとつ、東芝端末でいいのは辞書が内蔵されているところ。最近の携帯電話は辞書が内蔵されているものもけっこう出てきているが、かなり以前より「辞スパ」が付属していた。最近はネットに接続すればカンタンに言葉の意味などが調べられるが、常に側にある携帯電話に辞書が内蔵されているのはいざというときに重宝するのである。

国語辞書、英和辞書、和英辞書が準備されている。国語辞書を使用している画面。


■Kijimoto's EYE
東芝端末はけっこう使いやすいのでいいイメージを持っているのだが、いちばん感じるのは機種を出し過ぎってこと。いや、いろいろなバリエーションがあるのはいい。だが、次々に出てくるので東芝ファンはいつ買ったらいいのかがわかりづらいのである。今回もこのW47Tが出てすぐにデザインコンセプト端末「DRAPE」が出たし。東芝ファンはもう少しゆっくりのペースで出してくれるとありがたい…と感じているのではないだろうか。

それと、声を大にして言いたいのは「Bluetooth」に関して。今回フルスペック…というような感じで出てきたこのW47Tなのだが、Bluetooth機能ははずされた。ということは、店頭からBluetooth機能付きの端末がなくなってしまった…ということなのである(在庫で持っているところは別にして)。まだまだ普及してないとはいえ、Bluetooth機能を使いたいというユーザーはそこそこいるはず。よくレビューの際に書いたりするのだが、これまで付属させてきた機能を抜くのはまずいと思うのである。何機種か出してない機種、ある機種を作るのならいい。しかし、まったくなくしてしまうっていうのは、それを使っているユーザーをおざなりにしてしまうってこと。いちどその機能をつけてユーザーを獲得したのなら、そのユーザーを突き放すようなことをしてはいけないと思うのは筆者だけだろうか?

気になったのはそれぐらいだ。使いやすいいい端末だと思っている。「使いやすそうな機種ってどれ」って聞かれたら、テレビ電話を使わないユーザーにもこの端末はオススメできると感じている。ただし、カメラをメインに考えているユーザーにはちょっとオススメしづらいが…。

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W47T
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編集部:木地本 昌弥
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