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クロスオーバーへ刷新した3代目リーフ

リーフが、日産の期待を背負って3代目へ進化した。他メーカーの多くがバッテリーEVの初代を提供している2025年において、注目すべき事実だろう。とはいえモデル名は受け継いでいても、内容はクロスオーバーへ刷新されている。

【画像】3代目はクロスオーバー 新型・日産リーフ サイズの近いEVと写真で比較 全156枚

航続距離200kmがうたわれた、初代の登場は2010年。2018年に2代目へバトンタッチし、384kmへ距離は伸びたが、まだその頃は直接的なライバルは殆どいなかった。


日産リーフ(欧州仕様)

しかし2025年には、フォルクスワーゲンID.3やプジョーE-2008、ルノー・メガーヌ E-テック・エレクトリックなど、あげきれないほどの競合がひしめいている。伝統あるリーフでも、市場で支持を得るには相応の存在感を示す必要がある。

果たしてプラットフォームは、同社最新のバッテリーEV、日産アリアと共有。開発時は、特に効率の高さが意識されたという。

スタイリングはモダン 航続は最長603km

スタイリングは、確かに特徴的。全長4350mm、全幅1810mm、全高1550mmと、先代と高さは同等ながら、僅かに短く広い。スタイリングはモダンだが、レトロな雰囲気も漂わせる。ルノーとも差別化され、筆者にはカッコよく見える。

ブラックでコーディネートされたリアは、ダックテール風。3D効果のテールライトも目新しい。観察すると、2本線と3本線が組み合わされた処理が、各部へ点在することへ気付く。これは、日本語で2・3の発音が、ニッサンへ近いことへちなんだものらしい。


日産リーフ(欧州仕様)

洗練されたフォルムのおかげで、空気抵抗を示すCd地は0.25と、先代の0.28から減少。他方、空力重視のシルエットでリアウインドウが薄く、後方の視界はやや制限される。

駆動用バッテリーは、52kWhか75kWhの2種類で、航続距離は436kmか603kmまで伸ばされている。アルミホイールは、18インチか19インチを履く。

14.3インチ・モニター2面 居心地が良い車内

インテリアは、適度な包まれ感で居心地が良い。ステアリングホイールは、握りやすいリムの2スポーク。ダッシュボード上面の素材は少し高級感へ欠ける光沢ながら、アクセントに風合いの良いクロスが組み合わされ、見た目の印象は良い。

液晶モニターは、インフォテイメント用とメーター用に、14.3インチが2面並ぶ。表示は鮮明で、操作性も良好だと感じた。アップル・カープレイとアンドロイド・オートには、無線で対応する。


日産リーフ(欧州仕様)

加えて、主要な車載機能へ実際に押せるハードスイッチを残したことを、高く評価したい。レイアウトも従来的で、使いやすく感じる人は多いはず。唯一、シフトセレクターのボタンは少し古く思えるかも。

乗員空間は狭め 荷室容量は大きめ

運転姿勢は自然でしっくり来るが、乗員空間はこのクラスでは狭め。パノラミック・ガラスルーフが欧州の上級仕様では標準になり、試乗車の後席側は頭上空間が限定的だった。前後方向には余裕があるが。

テールゲートの開口部が高く、重い荷物は積みにくそうだが、荷室容量は437Lと大きめ。荷物などが暴れないよう、仕切りを立てることもできる。床下の収納は、充電ケーブルをしまうのに好適。後席はスライドしないが、背もたれは60:40で倒せる。


日産リーフ(欧州仕様)

装備は充実しており、エネルギー効率の良いヒートポンプ式エアコンが標準。外部給電機能も実装する。上級グレードを選ぶと、ヘッドレストにスピーカーが内蔵される。

走りの印象とスペックは、新型・日産リーフ(2)にて。