伝統の“能登の黒瓦”を後世に 被災家屋から回収し「瓦バンク」 未来につなげるための取り組み進む
能登の家々を日本海の潮風から守ってきた、伝統の能登の黒瓦。地震で被災し、解体される家屋の瓦を再利用し、未来につなげていく取り組みが進んでいます。
石川県珠洲市三崎町の資材置き場。
瓦バンク代表・森山 茂笑 さん:
「瓦のレスキューですね。あの解体するところのお家の方の了承を得て、みんなであの坂事務所と一緒に集めた瓦です」
能登瓦の再利用に取り組んでいる団体「瓦バンク」のメンバーです。
降り積もる雪や、日本海の潮風にも耐える能登瓦は強度が高く、海沿いの家々で長く使われてきましたが、現在は生産者が全て廃業しています。
いまでは、貴重な能登の財産となったこの黒瓦。
公費解体では、粉砕されてしまうため、回収に取り組んでいるのが瓦バンクです。
瓦バンク代表・森山 茂笑 さん:
「今たぶん2万枚ぐらいあります。もう終わりに近いですね、あとは公費解体がもうほぼほぼ終わってきてるんで、それに伴って、次どうするかっていう動きを今、模索しているところです」
回収した瓦の利用先は、屋根の修繕にはとどまりません。
瓦バンク代表・森山 茂笑 さん:
「これ、あのアートに使う。あの作品の素材として使ってもらう用に」
瓦をそのままではなく、違う形で使うことで、文化をつないでいこうという取り組みです。
また、これまで関わってきた場所を巡る、モニターツアーも企画中です。
瓦バンク・瀬尾 裕樹子 さん:
「黒瓦のある景色と、今回、その隆起したり形が変わった海の景色っていうのを、今だからこそ見られるみたいな意味合いで、今回のモニターツアーとか、ツアーにご紹介したいっていう」
長く能登の家々を守ってきた黒瓦の文化を、未来へつなげていく取り組みが進んでいます。
