ピースサインってもう古い? ULTRA JAPAN、8年分の写真でポーズ傾向をAI分析してみた
「ピースサインって今、みんなしてるっけ?」
特に音楽フェスなんかに行くと、スマホで友人たちと一緒に写真を撮る機会も多い。その時いつも、どんなポーズをすればいいか悩む。
ピースしたら「古い」とか思われない? とか。でも流行のポーズは知らないし、立ってるだけだと変だよね? とか。別に深く悩むわけではない。だけど、毎回ほんの一瞬だけ頭によぎる。それがなんとなくうっとうしい。

バックショット&ピース! こういう傾向をAIは認識するのだろうか…?(写真はULTRA JAPAN2023)
「ULTRA JAPAN」は東京・お台場で開かれている都市型のダンスミュージックフェスだ。めちゃくちゃみんな楽しそうに写真に写っている。それを見て、「これをAIで分析したらポーズの流行や変遷が見えてくるのでは?」とふと思い、やってみることにした。
2015〜2024年までのフェス写真60枚で傾向を分析
枚数は60枚程度。お遊び程度の分析だが、できるだけ正確な結果が出てほしいと、分析にはChat GPT 5 proを使用することにした。普段の仕事でもほとんど使わない、一番新しくて性能が高いとされているモデルだ。
対象の都市は2015〜2024年。ただし、20年と21年の写真はコロナ禍の影響でULTRA JAPANが開催されていないのでなし。
60枚を一気にChat GPTにアップロードすることはできないので(一度に最大10枚)、まずはデザインツールで各年毎の一覧を作る。

年によって対象枚数に結構差が出てしまうが、仕方がない…
意味があるかわからないけれど、AIが読み込みやすいように可能な限り大きなサイズで出力した。この計8枚の一覧画像をアップロード。プロンプト(指示)を以下のように入力してみる。

待つこと15分6秒(結構かかった!)、Chat GPT5 Proは思っていたよりも詳細に分析結果を出してくれた。
分析結果は…?
回答の冒頭は、解析方法の方針について。AIが目視とは…? と思うが、結果がちゃんと出せてるならそこはスルーしよう。人数やスマホみたいなアイテムもポーズ分析の対象にしたとのことだ。

では、肝心の分析結果はこちら。まずは2010年代から。
2015
・両手を上げる(Y/V型) が多数。前列のバリケードで顔と手が画面に入りやすい構図。
・ハートハンド(逆光・夜のステージを背景にシルエット)あり。
・U系ハンドサイン(両手で形を作る)、ジャンプの横一列、旗を掲げる/羽織るが混在。
・「バリケード正面でカメラ目線」の“撮られに行く”ポーズが目立つ。
2016
・肩車+片手突き上げが象徴的。
・手のシルエット(逆光で手だけを抜く/開いた両掌)など、“手そのものを見せる”記号的ポーズが増える。
・ツーショットのカメラ目線も残存。

2017
・背中ショット×両手上げ(三つ編みなどヘアを含め後ろ姿が主役)。
・旗/レインポンチョを背負う・掲げる。
・U字/ハートの手サイン、ジャンプ、片手突き上げとバリエーションが豊富。
→ “仲間とフォーメーション”の意識が強まる。

2018
・バリケード前での両手上げが継続。
・ハートハンド(ナイトカラー)、フラッグ/スカーフを振る。
→ 2015〜2017の要素を整理して“定番化”。

2019
・肩車が主役。上体を高くして片手/両手を高々と。

「公式の構図」という感じの分析が多いが、全体的にフェスならではの「両手あげ」がピックアップされている印象だ。ちなみにピースサインがあげられている年はゼロ。代わりにU、ハートのハンドサインが多い。
では、コロナ禍が開けた2020年代はというと…。
2022
・背中ショットが爆発的に増加。ULTRAロゴのタオル/フラッグを羽織る(ケープ)、背中で両手上げ。
・複数人の横並びでシンクロ(4〜5人)。
・おんぶやグループの並び立ちなど“友だちを見せる”ポーズが中心。
→ ロゴ露出×仲間感=“帰ってきたULTRA”のムード。


2023
・Uサインの接写、片手上げ・指差しなど軽いジェスチャーが増える。
・背中×両手上げは継続。
・スマホ/ドリンクを手に(“今撮ってる・今乾杯してる”)の自然体ジェスチャー。
・ナイトの旗×逆光シルエットも回帰。

2024
・スマホを掲げてフレーミング(頭上で構える/画面でステージを見せる)が目立つ。
・背中×ULTRAタオル(フード付き含む)の統一フォーメーション。
・U系ハンドサインの再浮上、T字(大の字)、バリケードで歓喜。
→ “小物×手サイン×隊列”で情報量を作る方向へ。
どんな年にも共通しているのは、「両手上げ」。テンション上がってるのがパッと見でわかるし、何よりフェスっぽい。ピースサインはほぼなくて(2023年にW型のピース写真を見つけた時はなぜか嬉しかった笑)、代わりにULTRA JAPANの頭文字を表すU字サインがスタンダードに。
「旗・タオル×逆光やステージ」のフェスらしい画作りも人気だった。
ちなみに10年代と20年代の違いを聞いたところ以下のような回答だった。

写真チョイスの影響も多々あると思うが、ハートハンドなんかは確かに見ることが最近減ったような…と思う。
ULTRA JAPAN2025おすすめのポーズは?
この分析を踏まえて「2025年はどんなポーズがおすすめ?」とAIに聞いたところ、なんと12案も出してくれたので、そのまま紹介する。
1、Uウィング
やり方:2–3人でULTRAタオルを左右に広げ、背中をステージに向けて肩上に両手。1人だけ振り返ってUサイン。
2、ショルダーU(肩車×U)
やり方:肩車の人がUを頭上で作る/旗の端を片手で翻す。
3、スマホフレーム・パス
やり方:スマホを頭上に掲げて画面の中にステージ、もう1人が画面の外でUサイン。2024の流れを踏む“今っぽさ”。縦動画も強い。
4、ダブルバック・ハイタッチ
やり方:2人が背中ショットで頭上ハイタッチ(ハートやUに見える角度で)。
5、三角フォーメーション
やり方:3人でV字に並び、前の2人が両手上げ、後ろの1人が旗/タオルを高く。引きの写真に最適。
6、バリケード・スルー
やり方:最前列の2人が手前に開いた掌(顔近く)、後列が指差し。
7、回転ウィング
やり方:タオルを片手支点で円弧に振る(ブラーで動感)。もう1人は片手突き上げ。1秒動画にも◎。
8、三角→ハート→U(3カット・モーション)
やり方:連写/短尺動画で三角→ハート→Uと手だけ変化。リール素材向け。
9、振り返りピース to U
やり方:背中3人並び→合図で中央だけ振り返りU、両端はピース。フォーメーション+個性のミックス。
10、“大”の字コーラス
やり方:ソロで大の字(Tポーズ)、顔は上に。背景は光束や火花を拾う。
11、フラッグ・トンネル
やり方:2人で旗の両端を持ってアーチ、中に1人がジャンプ。
12、肩寄せU(バディ)
やり方:肩をくっつけて両手でU。顔はステージ方向(半背中)に向ける。
日常生活での撮影シーンでの参考になるのか…はさておき、ULTRA JAPANなどの非日常の音楽フェスではちょっとやってみてもいいかも、と思わせる案も。個人的には分析の中にピースがほぼなかったのに、9案目に「振り返りピース」が出されていたのが面白かった。AIのなかではピースサインはまだまだおすすめポーズのようだ。
今回、素材として使用したULTRA JAPANは、今年は9月13〜14日で開催される。筆者は初めて参加するが、上の分析結果をもとに両手を上げてU字サインを掲げながら写真を撮ってこようと思う。
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