公立か私立か？ 教育系YouTuberのすぎやま氏が明かす中学受験への本音

元教師で、教育に関する情報を発信しているすぎやま氏が、自身のYouTubeチャンネルに投稿した動画『あなたは中学受験に賛成？反対？』の中で、中学受験に対する自身の見解を明確に示した。

動画の冒頭で、すぎやま氏は中学受験について「結論、私は大反対派」と断言。その理由として、多様な環境で育つことの重要性を挙げている。

「やっぱ世の中いろんな人がいるわけ。貧乏な人もいれば裕福な人もいる。勉強ができる子もいればできない子もいる」と語り、公立の小中学校のような「ごちゃ混ぜ」の環境でこそ得られる経験があると主張した。「そういう経験しといた方が良くない？ そこで経験しないでさ、いつ経験すんのよ」と、早期の選抜による環境の均質化に疑問を呈している。

また、一部で過熱する中学受験ブームについても冷静な視点を示している。塾などが「少子化なのに中学受験者数は過去最高を記録しています！」と喧伝することに対して、「それは首都圏だけの話」と指摘。全国的に見れば、私立や国立の中学校に進学する児童は「8％ぐらい」に過ぎないとし、全体像を見誤らないよう注意を促した。

すぎやま氏は、元公立学校の教師としての経験を踏まえ、「私は公立で働いてた時も、自分の子どもを行かせたくなるような学校をつくろうと思って働いてた」と、公教育への情熱を語っている。

一方で、「ただね、意外と公立中学校の先生って自分の子どもは私立に通わせてる」という教育現場の矛盾も暴露。「闇深杉」とコメントし、中学受験を巡る根深い問題を提起した。