助産師が語る「保育園の発熱基準」“元気なのになぜ高熱判定？”に現場視点でアドバイス

【呼び出し対策】保育園で発熱！？元気なんだけど…子どもの平熱高すぎ問題、と題した動画で、12人の子どもを育ててきた助産師HISAKOさんが、保育園での突然の「発熱による呼び出し」問題について語った。

HISAKOさんは冒頭、「保育園で熱測ったら、なんでか知らんけど高く出て、しょっちゅうしょっちゅう、お母さんお熱なんで迎えに来てもらえますか？迎えに行ったら、え、めっちゃ元気？何これ？みたいな。仕事にならねーっていうことがよくあります」と、自身や視聴者の“あるある体験”を率直に明かした。

続いて、「どの時代にも、保育園での基準になるのが『37.5度を超えると呼び出し』。でも、子どもは体温調節がうまくできず熱がこもりやすい」と経験に基づいた知見を披露。冬場は特に厚着や静かな室内遊びで鬱熱しやすく、元気でも体温が高くなりがちだという。

また、保育園と自宅での体温の測定方法や使う体温計の違いが大きな原因とし、「保育園は手早く耳・おでこで測る非接触体温計が多く、正確でないことも。家の体温計に比べて高めに出やすい」「園でどの体温計を使っているのか確認してみて」とアドバイスした。さらに、「園で大人数が集まると室内が熱気ムンムンになるし、活動直後や食後に測ると熱が高めに」と環境要因の影響も指摘。水分摂取量の個人差にも触れ、「よく汗をかく子は特に水分補給を園にもお願いしてみて」と現実的な対応策を紹介した。

「病気じゃなくて、ただ熱がこもってるだけのときも多い」と繰り返し強調したHISAKOさん。「37.7度あっても元気に給食を食べ、お友達と遊んでいる子は単に鬱熱の場合が多い。呼び出し時は測定のタイミングや平熱の情報を園に伝えて」と親子と園の双方の歩み寄りの重要性を説いた。

動画の締めでは「保育園の環境と家の環境は違う。気になることがあれば、クレーマーやモンスターペアレントと思わず、穏やかに園へ相談してほしい。保育士さんたちも言ってくれる方が嬉しいはず」とエール。「本当に病気か、鬱熱かの見極めを大切に」と視聴者への理解と配慮も呼びかけ、保育現場と家庭のより良い連携づくりを勧めて動画を締めくくった。