美容外科医・高須幹弥「童貞でもいいじゃないか」現代男性のリアルな価値観と背景を語る

高須クリニックの高須幹弥医師が、自身のYouTubeチャンネルで公開した動画「日本で童貞が増えている本当の理由」が注目を集めている。動画内で高須氏は、日本で童貞が増加している背景や、童貞に対する価値観の変化について、自身の見解を語った。

冒頭では、自身のSNSなどに「童貞なのですが恥ずかしいことでしょうか？」「30歳童貞はどうしたらいいですか？」といった質問が「結構来ている」と明かし、今回のテーマ設定に至った経緯を説明。「今、日本で童貞って増えてると思うんですよね」と語り、その背景にある複合的な要因について分析を展開した。

まず高須氏は、「若者の恋愛離れ」という言説に対し、実際には「恋愛強者」と「恋愛弱者」の二極化が進んでいるとの見方を示す。そして童貞率が上昇している要因として、「結婚する人が減っている」点を挙げた。経済的・個人的理由として「結婚はお金がかかる」「自由が奪われる」などを挙げる一方で、恋愛結婚が主流となりお見合いの機会が減ったことで、恋愛が苦手な層が結婚しにくくなったという社会構造の変化も指摘した。

さらに現代については、「童貞でもいい」「童貞でも恥ずかしくない」といった価値観が広まりつつあると分析。その背景には、インターネットやSNSの普及により、女性の本音（とされる過激な言葉）を目にする機会が増えたことで、女性に対する嫌悪や恐怖を抱くようになったことがあると述べた。また、スマートフォンで高画質なアダルトコンテンツが見放題となったことによる、リアルな女性への関心の低下（インターネットポルノ依存）も要因として挙げた。

加えて、ゲームやサブスク動画、アニメ、YouTubeなど、一人で楽しめるコンテンツが充実していることや、童貞同士がネット上でつながることにより仲間意識が生まれ、劣等感を抱きにくくなっている現状も指摘した。

また高須氏は、自身が若かった頃（現在50代）と現代における「童貞観」の違いにも言及。「僕らが10代、20代の頃は、童貞でいることは恥ずかしいという風潮があった」と振り返り、当時の男性向け雑誌『ホットドッグプレス』を読んで「必死で勉強した」と語った。当時は「非童貞が童貞を見下す風潮があり、ヒエラルキーが存在していた」とし、「昔の男はもっとガツガツしていた」「テストステロンが高かったのでは」とも述べた。

最後に高須氏は、「30歳を過ぎても、40歳を過ぎても、一生童貞のままでいいと思う。その人がそれでいいなら」と述べ、童貞であること自体を否定しない姿勢を明確にした。そのうえで、「昔のように非童貞が童貞を見下す風潮は良くない」としつつ、「どうしても童貞を捨てたいなら、その人はその人で頑張ればいい」と、個人の意思を尊重する考えを示した。