スペインのGoogleストリートビューに、痴情のもつれから発展したバラバラ殺人事件の犯人が、人の形をした袋を自動車に積み込む様子が写り込んでいるのが見つかり、ほぼ1年間にわたって被害者が行方不明となっていた事件解決の決め手となりました。

Caught by Google Maps: Photo of man putting suspicious bundle in his trunk, key to solving a murder | International | EL PAÍS English

https://english.elpais.com/international/2024-12-18/caught-by-google-maps-photo-of-man-putting-suspicious-bundle-in-his-trunk-key-to-solving-a-murder.html

Disturbing Murder Case Solved After Google Street View Catches Suspected Killer Putting Body in Trunk

https://www.latintimes.com/disturbing-murder-case-spain-solved-google-street-view-catches-suspected-killer-body-trunk-569637

Trail of Google Street View clues that snared a killer: A mystery figure with a wheelbarrow, a 'body' getting stuffed in a car boot... the astonishing train of events that could solve a village murder | Daily Mail Online

https://www.dailymail.co.uk/news/article-14205765/second-google-view-tajueco-spain-murder-love-triangle.html

Googleのストリートビューに写っていた問題の瞬間が以下。場所はスペインのカスティーリャ・イ・レオン州ソリア県タフエコにある住民56人のカジェ・デル・ノルテ村で、画像には赤い車のトランクに大きな白い袋を詰め込んでいる男の姿が写っています。

少しわかりにくいですが、Googleストリートビューのカメラは同じ人物が白い袋を手押し車で運んでいるものとおぼしき場面も捉えていました。



以下がその運搬中の様子で、上記の現場から少し離れた坂道で撮られたものです。

2枚の画像が撮影された場所の位置関係は下図のとおりです。



スペインの国家警察は2024年12月18日の記者会見で、Googleが2024年10月に公開したこのストリートビューの画像が、2023年11月から行方不明だった男性が殺害された事件解決の糸口になったと発表しました。

スペインの日刊紙・EL PAÍSによると、被害者は「JLPO」とのイニシャルで呼称されているキューバ国籍の33歳の男性で、女性に会うためにタフエコに来ていたとのこと。ところが、JLPOは村を訪れたきり行方不明になりました。

そして、スペイン警察はGoogleストリートビューの画像や、被害者が親戚に送っていた最後のメッセージなどの証拠から、JLPOを監禁および殺害に関与した容疑者2人を特定し、2024年11月12日に逮捕しました。

逮捕されたのは、タフエコからほど近いバユバス・デ・アリバのバーで働いていたマヌエル・イスラ・ガヤルド容疑者48歳とその元妻です。

地元住民から「タフエコのオオカミ」と呼ばれているガヤルド容疑者には、元妻と共謀して被害者を殺害したとして、不法監禁と殺人罪の疑いがかけられています。

ガヤルド容疑者とその元妻の女性が被害者を殺害した動機や、2人と被害者の関係には不明な部分があり、捜査が進められている最中です。

EL PAÍSによると女性と被害者は交際中だったとのこと。また別のメディアであるLatin Timesは、女性と被害者は婚姻中で、被害者がガヤルド容疑者と妻の不倫を知ったのが事件の発端であるとしており、いずれにせよ三角関係のもつれが事件の背景にあると見られています。

犯人逮捕からほぼ1カ月が経過した12月11日、警察はタフエコの近くの墓地でバラバラになった遺体の胴体を発見しました。遺体は損傷がひどく、腐敗が進んでいたため身元の特定は困難でしたが、法医学の専門家の分析によりJLPOのものと判明しました。当局は、まだ遺体の一部を捜索中であるとしています。

遺体が発見された墓地。



メディアからガヤルド容疑者について尋ねられた地元住民は「彼は一匹オオカミで、彼が自分の人生について話しているのを聞いたことはありません。バーの手伝いをしていて、最近になって少し周囲に溶け込んできた感じでした」と話しました。

伝えられるところによると、Googleが今回の事件解決の糸口となったストリートビューを更新したのは、2009年以来15年ぶりだったとのことです。