ボストン・ダイナミクスが人型ロボット「Atlas」を完全電動でリニューアル

四足歩行ロボットのSpotや商用物流ロボットのStretchなどさまざまなロボットを開発するボストン・ダイナミクスが、人型ロボット「Atlas」を完全電動にリニューアルしました。
An Electric New Era for Atlas | Boston Dynamics
https://bostondynamics.com/blog/electric-new-era-for-atlas/
新しくなったAtlasがどんな見た目になっているのかは、以下の動画を見れば一発でわかります。
All New Atlas | Boston Dynamics
新型Atlasの見た目はこんな感じ。

上体を寝かせたまま足をグルんと曲げて、そのまま体を起こしてしまいました。人間では不可能な関節の可動域とパワーを感じます。




新型Atlasの頭部はこんな感じ。円形のライトがついています。

そのまま立ち去ってしまいました。

新型Atlasはこれまでの油圧動力のAtlasと比較して可動範囲が広くなっており、これのおかげで「重くて不規則な物体」を持ち上げる動作などがより安定します。ボストン・ダイナミクスは「顧客環境で予想されるさまざまな操作ニーズを満たすために、いくつかの新しいグリッパーのバリエーションを模索します」と語りました。
ボストン・ダイナミクスはロボットフリート全体、サイトマップ、デジタルトランスフォーメーションデータを管理する集中プラットフォームとして「Orbit」というソフトウェアをリリースしています。記事作成時点ではOrbitで管理できるのはSpotのみですが、将来的にはStretchと新型Atlasもこのエンタープライズソリューションに統合される予定です。
ボストン・ダイナミクスは新型Atlasについて、「新型Atlasは全身の可動性と両手操作の限界を押し上げる革新と研究開発の長い歴史に基づいています。防護服のテストを行うPETMANから、パルクールを実行する最近引退したHD Atlasまで、私たちは10年以上かけて人型ロボット工学の最先端を前進させてきました」と語っています。
さらに、「従来、私たちはバランスをとって動的に移動できるロボット、つまり構造化されていない未知の地形や敵対的な地形を簡単に移動できるロボットを構築したいと考えていたため、脚式ロボットに焦点を当ててきました。ヒューマノイドのフォームファクタは、人間向けに設計された世界で働くロボットにとって有用なデザインです。しかし、その形状要素は、二足歩行ロボットがどのように動くことができるのか、ロボットが成功するためにはどのようなツールが必要なのか、人々がより多くのことを達成できるようにどのように支援できるのか、についての私たちのビジョンを制限するものではありません。新型Atlasはより強く、より器用で、より機敏になるように設計されています。新型Atlasは人間のフォームファクターに似ているかもしれませんが、人間の動作範囲に制限されるものではなく、タスクを完了するために可能な限り最も効率的な方法で動くように設計されています。Atlasは人間の能力を超えた動きをします。数十年にわたる実践経験と第一原理の考え方を組み合わせることで、ボストン・ダイナミクスは実際のアプリケーションで単調で汚くて危険なタスクに取り組む独自の能力を備えたロボットを提供できると確信しています」と記しました。
なお、新型Atlasの商品化については「優れたエンジニアリングが必要です」と語っており、すぐさま市場に投入する予定はないようです。
