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66年式ジュリア・スーパーは完調!

袖ヶ浦フォレストレースウェイにて年間4戦で開催されている東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ(TBCC)は、誰でも愉しめる敷居の低いサーキットイベントだ。

【画像】ジュリア・スーパー じっくり見る【第39回TBCC参戦車両とともに】 全40枚

フェアレディやパブリカをはじめとする懐かしい国産旧車を駆って参戦するベテランドライバーも少なくないが、やはり、ポルシェ、アルファ・ロメオ、ロータス、トライアンフ、MB、クラシックミニといった定番の輸入車でレースを堪能するエントラントが多い。


お話を伺った水嶋啓一さんと1966年式アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー。    高桑秀典

1966年式のジュリア・スーパーでTBCCに参戦し続けている水嶋啓一さんもアルファ・ロメオという定番カーをチョイスしている参加者のひとりだ。

奥さまのみならず、ふたりの愛娘も連れ出し、ファミリーでクラシックカーイベントを愉しむ機会も多い水嶋さんは、その催しの内容によって乗ってくるクルマを変えている。

現在愛用している趣味車のラインナップを記しておくと、1928年式オースチン7、1962年式アルファ・ロメオ・ジュリエッタ・スパイダー、1964年式バンディーニ・サロンチーノ、1966年式アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー、1969年式フィアット500Fという華麗なる顔ぶれだ。

以前、アバルト750GTザガート・ダブルバブルやアバルト207Aスパイダー・コルサ/ボアーノなどを所有していたことがあるので、水嶋さんは“クラシックカーとの付き合い方”を知っており、TBCC用のジュリア・スーパーは短いスパンでメンテナンスすることによって完調をキープしている。

レースを楽しんだ後の「心掛け」

オースチン7でクラシックカーラリーに参戦し、ジュリエッタ・スパイダーで海や山の美しい景色を眺めながらのドライブや屋根を開けて走ると気持ちいいイベントを愉しみ、500F(アバルト風にしているが本当はフィアット)でサーキット走行を堪能することもあるという。

そのように多様な愛車を駆り、水嶋さんはさまざまなイベントに参加しているが、どの催しも仲間と愉しんでおり、取材時は榎本浩尚さん、稲林奈美子さん、中村 順さん、鈴木昭彦さんが応援に駆け付けた。


走行会の週末に仲間たちと。その後はマシンを労わる“いつもの作業”が待っている。    高桑秀典

「TBCCでサーキットを走るたびに毎回ジュリア・スーパーのエンジンオイルを交換しています。これは、もちろん愛車をリセットするためのメンテナンス作業ですが、ブレーキのエア抜きを兼ねているので、次のTBCCに備えての作業であるということもできます」

「レースに使っているので、エンジンは5年に一度オーバーホールしています。直近では、一年前にオーバーホールしましたね。ということで、エンジンをやってから4〜5レースほど愉しんだことになります。そういえば、ステアリングギアボックスも直しましたね」

そう話してくれた水嶋さんは袖ヶ浦フォレストレースウェイのベスト・ラップタイムが1分25〜29秒台程度となるドライバーたちによるTBCC/クリスタル・カップを戦っており、レース形式走行会に通うメリットについても語ってくれた。

街乗りは力まず 走行会は思いっきり

「ツーリングやクラシックカーラリーでは、街中をクルマ仲間たちと愉しく走れますよね。そして、レースでは、サーキットをクルマ仲間たちと愉しく走ることができます」

「レースは抜いても抜かれても愉しいというか、気持ちいいので続けています。ツーリングやクラシックカーラリーには、それ特有の魅力があり、レースには、サーキットを走るからこそ得ることができる悦びがあるといえます」


走行会に通い続けるとスキルを磨ける。サーキットで羽を伸ばす習慣のあるオーナーなら、街乗りは安全第一に専念できる。    高桑秀典

「あと、もうひとつ言えることは、サーキットを思いっきり走っているので、公道のほうでは常に安全にドライブしています。これが“レース形式走行会に通うメリット”だといえますね。自分は運転が上手いと思い、公道をイキって走っている人を見ると恥ずかしくなりますね」

昨年末に10シーズン目の第3戦となる通算39回目が開催されたTBCCは、改めて説明すると、往年の輸入車と懐かしい国産旧車が参加しているレース形式走行会だ。

袖ヶ浦フォレストレースウェイを本気で走るサーキットイベントながら、ドライバーの腕とクルマの性能によるラップタイムで的確なクラス分けが行われており、そこに魅力を感じ、水嶋さんをはじめとする数多くのエントラントが毎回参戦している。

今回も戦前車を対象としたヴィンテージ・スポーツクラスやプレTBCC的なスポーツ走行クラスも人気だった。

第39回のレースリザルトは下記のとおり。

入門者向けのクラブマンズ・カップは1996年式ローバーミニの矢代選手が1位、その上位クラスとなるクリスタル・カップは1968年式フォード・アングリアの手塚選手が1位、さらにその上位クラスとなるスーパークリスタル・カップは1965年式ロータス・エランSr-2の薄葉選手が1位、最上位クラスのハイパークリスタル・カップ・クラスは1968年式ダットサン・サニークーペの後藤選手が1位だった。