推しのチェキ写真をデジタルデータ化する! ついに登場した公式アプリ「INSTAX UP!」でチェキプリントをスマホに取り込む

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富士フイルムは、スマートフォン向けアプリ「INSTAX UP(インスタックス アップ)!」を3月8日から提供開始した。

INSTAX UP!は、
インスタントカメラ「INSTAX“チェキ”」でプリントした「チェキプリント」を、
スマートフォンのカメラでスキャンし、デジタルデータとして保存できるアプリ。
スマートフォンにアプリをインストールすればすぐに利用できる。


■INSTAX UP!の主な特徴
これまでチェキプリントをデータ化やSNSなどでシェアしたい場合、

・使いやすいスキャンアプリを探して利用する
・カメラで撮影後に加工アプリで編集

このいずれかの方法しかなかった。
そもそもチェキプリントのデジタルデータ化をあきらめて、していない人も多い。

いまや人気の地下アイドルとも呼ばれるライブアイドルの現場では、アイドルとのチェキ撮影が頻繁に行われており、ファンはアイドルとのチェキプリントがどんどんと溜まっていくことになる。

・その日の思い出としてSNSなどにアップロードしたい
・スマートフォンのカメラで撮影してデータ化して整理したい

このような場会も、スマートフォンのカメラでは、うまく撮れないなんてことも多かった。

筆者もたびたびシンガーやアイドルなどが出演するライブ会場でチェキ撮影をしているが、データ化することは今までやっていなかった。

しかし、今回リリースされたINSTAX UP!は、チェキプリントをスマートフォンにデータ保存できる。
ということで、早速手持ちのチェキプリントをスキャンしてみた。

INSTAX UP!は、実際に利用してみたところ、
・iOSおよびAndroid向けの専用アプリでチェキプリントをデジタルデータ化できる
・アプリ内課金はなく、すべて無料で利用できる
・チェキプリントのサイズが選択できる
・光反射除去機能で綺麗にスキャンできる
・スキャンしたデータは本体にダウンロードやSNSにシェアできる
今後変更点はあるかもしれないが、リリース時においてはこれらが主な特徴だ。

そして何より、公式のスキャンアプリという点が大きい。
それは、画像加工アプリやスキャンアプリなど色々なものを試すことなく、ひとまずこのINSTAX UP!を試してみればよい、とい選択肢ができたからだ。


■INSTAX UP!の主な操作方法
アプリ起動からスキャン、ギャラリーの操作方法などを紹介する。


トップ画面(画像=左)、Menu画面(画像=右)


アプリを初回起動すると、規約に同意、利用地域の設定、プライバシーポリシーに同意、性別と生年の設定などの操作・設定を経てトップ画面に推移する。

トップ画面では、「Scan」と「Gallery」を選択できる。
また、右上の3本線メニューをタップすると「Menu」画面が表示され、各種設定の変更や使い方、FAQ、規約の確認などができる。


Scan画面(画像=左)、光反射除去画面(画像=右)


スキャン画面は通常のカメラ撮影と似た表示で、下部中央の「SCAN」ボタンを押してスキャンする。
ここで「光反射除去」をオンにしておくと、画面が推移して4つの角にマーカーを合わせる操作をすることになる。


スキャン後の画面


4つの角を認識させることができれば、スキャン後の編集画面に推移する。
ここにも「光反射除去」ボタンがあるのため、ここから光反射除去の操作画面に移行させることができる。

スキャンした画像の歪み補正のほか、「画像編集」をタップするとコントラストや明るさ、彩度、色温度の調整ができる画面に推移する。「情報編集」では、日付、位置情報、カテゴリータグの設定ができる。

各種編集が終われば「OK」をタップするとスキャンデータが保存される。


ギャラリー画面の整列表示(画像=左)、ランダム表示(画像=右)


スキャンした画像は「Gallery」で閲覧できる。
整列表示とランダム表示に切り替えることができるが、どちらの画面でもスキャン画像タップすると、その画像の詳細画面に推移して、改めて画像編集や情報編集をすることができる。

画像の詳細画面右上に表示されているシェアアイコンをタップすることで、スキャンしたデータの
・背景の透過や色などの設定
・スマートフォン本体へのダウンロード
・SNSやメール、Bluetoothなどでのシェア
これらができる。


■感想と期待したいポイント
実際に操作してみると、概ね思っていたことができる。
操作がわからないといったこともほとんどなく、使いやすかった。

しかし、スキャンや光反射除去時の反応速度は、環境によって大きく差があった。
チェキの枠が白の場合、明るい環境でスキャンするとチェキプリントの認識が遅かった。
白い机の上など、チェキプリントとの境界線がハッキリしない場所も認識に時間がかかる場合があった。

また、これも環境によるものが大きいと思われるが、
光反射除去の4つの角をなかなか認識しない場合もあった。
アプリやカメラがフリーズした? と思うほど時間がかかる場合もあり、若干不安になった。

とはいえ、最終的には手持ちのチェキプリントは、すべてスキャンできた。
時間や手間はかかっても、スキャンができないということはなかった。

一方、1枚ずつしかスキャンできない点は、今後の課題だと感じた。
今回、筆者がスキャンした枚数は23枚だったが、結構な時間がかかったからだ。
1枚2〜3分程度としても、約46分〜69分という計算になる。

所有しているチェキプリントが何十枚、何百枚ある場合は、
相当テンポ良くスキャンしてもかなりの時間がかかる。
できれば1枚あたり数十秒程度で完了できるのが理想だろう。

単にスキャンするだけなら現状でも数十秒程度で可能ではあるが、
歪みの補正や撮り直しをした場合は、あっという間に1分以上かかってしまうの
で、やはりスキャンの反応速度や精度向上は、今後の課題だと感じた。

・環境に左右されずスキャンの精度(反応速度)向上
・複数枚スキャンの実現
これらは今後に期待したい。

INSTAX“チェキ”スマートフォン用アプリ「INSTAX UP(インスタックス アップ)!」を提供開始 | 富士フイルム [日本]



執筆:S-MAX編集部 2106bpm