ずぶ濡れるサンデー・バギー セグウェイ・ヴィランとポラリスRZRへ試乗 オンロードも最高 前編
非日常的な見た目のオフロードバギー
ジーンズとTシャツ、ウールのセーターにジャケットだけでは足りない。防寒性のある耐水ジャンパーとズボン、手袋、フルフェイスのヘルメットも必要だ。
【画像】サンデー・バギー セグウェイ・ヴィランとポラリスRZR ワイルドなオフロードモデル 全135枚
それでも、存分に走り終えた今はまだ寒い。一緒に遊んだ、いや、試乗した同僚のマット・プライヤーは、冬場でもバイクにも乗るから平気なようだが。

ブルーのポラリスRZR トレイルSと、ブラックのセグウェイ・ヴィラン
今回、少々の我慢とともに試乗したのは、ポラリスRZR トレイルSとセグウェイ・ヴィランという新しいオフロードバギー。農業や林業を営む人にとっても、恐らく役に立つ乗り物になるだろう。英国ではナンバーの取得が可能で、オンロードも走れる。
自動車とガソリンの価格は上昇の一途で、週末の道はどこも渋滞している。混迷する2020年代のレジャービークルとして、この2台は好適といえるかもしれない。パイプがむき出しの容姿からして、非日常的であることは間違いない。
ブラックに塗られたセグウェイ・ヴィランは、21世紀が始まった頃にタイヤが2本の立ち乗りモビリティを発売した、あのメーカーが作っている。知的なジャイロスコープを搭載し、自律的にバランスを取るような機能は備わらない。
どちらもアメリカ製でバッテリーEVではなく、かなり賑やかなエンジン音を響かせる。これで通勤したら、月曜の朝のモヤモヤ気分も吹き飛びそうだ。
1.0L 2気筒105psにデフロック付き四輪駆動
セグウェイ・ヴィランが搭載するのは、自社開発された1000cc 2気筒ガソリンエンジン。自然吸気の4ストローク・ユニットで、最高出力105ps、最大トルク9.5kg-mを発揮し、CVTが組まれる。車重は860kgだから、パワー不足ということはない。
バギーの場合、0-100km/h加速や最高速度は重要視されないものの、オフロードでの能力はしっかり突き詰められている。シャシーはスチール製のスペースフレーム。ブロックパターンのタイヤは外径が29インチで、ビードを固定できるホイールは14インチだ。

セグウェイ・ヴィラン(英国仕様)
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式で、リアはマルチリンク・トレーリングアーム式を採用。ロールケージには、ダンパーのサブタンクが固定されている。
フロント側にデフロック機能が備わり、後輪駆動と四輪駆動を切り替えられる。ウインチと牽引バーが標準装備され、過酷な条件への準備も整っている。コクピットには、グローブボックスも用意されている。
セグウェイらしく、スタイリッシュなダッシュボードの中央にはタッチモニターが備わり、スマートフォン用アプリも提供されている。道のない荒野で走行ルートを確認したり、仲間とワイヤレスで連携したり、エンジンのパワーをリアルタイムに表示できる。
デジタル・デトックスのためにアウトドアを楽しむのだと思うが、インスタ時代らしい装備だと思う。少なくとも、電波の圏外には走っていける。
ボディパネルは最小限 操作系は大きく肉厚
ブルーのポラリスRZR トレイルSが積むのは、最高出力101psの999cc 2気筒エンジン。こちらもトランスミッションはCVTとなり、四輪駆動システムは若干高機能。オーブンデフかデフロックの後輪駆動と、両方デフロックさせた四輪駆動を切り替えられる。
サスペンションは、前後ともにダブルウイッシュボーン式。フロントのストローク量は310mmもあり、2台を並べるとやや背が高い。セグウェイのプロポーションの方が長く低いため、より鋭く走りそうに見える。

ポラリスRZR トレイルS(英国仕様)
発進させてみると、ポラリスの方が親しみやすい。フレッシュな空気も楽しみやすい。同僚のプライヤーも同意していた。どちらも、厚い手袋をした状態で運転できるよう、操作系は大きく肉厚。気温が氷点下だった試乗日は特に、有効に感じられた。
短く細いバー状のドアを開き、セグウェイへ腰を下ろす。4点ハーネスが備わるが、通常のシートベルトのように長さがリールで変わるため、装着は簡単。シートへ収まると、適度な包まれ感がある。ヒーターもオプションで追加できる。
どの方向にもガラスはない。ボディパネルは最小限。壮大な景色も見渡せる。
1.0Lの2気筒エンジンはややガサツ。ノイズが盛大で、フルフェイスのヘルメットをかぶっていても耳栓は欲しい。リアエンジンだから走行中は音が後方へ流れそうに思えるが、一帯を容赦なく満たす。
この続きは後編にて。
