プロデビュー戦の蝉川泰果が決勝Rへ パット復調の影に佐伯三貴との夜練
地元兵庫の大声援を受けながらプロデビュー戦を迎えた蝉川泰果だったが、初日は3パットを連発して2オーバー・70位タイと出遅れ。そのラウンド後には「真っすぐ構えているつもりで左に飛んでいた。アライメントがズレて左に外すのは経験したことがない。直るかなー」と初めてのパットの症状に不安を見せていたが、2日目に「68」と盛り返し、トータル2アンダー・40位タイで決勝ラウンド進出を果たした。
きのうは「36」パットを打ったグリーンで、きょうは「26」パット。「自分なりに気持ち良く構えようと思ったのと、やっている最中に少しずつ自分でアジャストしながらやっていたらよくなりましたね」と、地元のプロデビュー戦での予選落ち危機を乗り越えて、ホッとした表情を浮かべる。
パット復調の影には、蝉川と同じ東北福祉大ゴルフ部出身で、同大学のコーチも務める佐伯三貴の存在があった。蝉川の「観に来てください」という要望を受けて、初日のラウンド後に蝉川の指導を行っていたのだ。悩む蝉川に佐伯は「ゲームしよっか」と、7フィート(2.13メートル)をカップの4方向から3球ずつ、12球連続で入れるドリルを提案した。
「その4方向をやっているうちに徐々に良くなってきた。何となくきっかけがつかめそうだった」と蝉川はいう。11球続けて入れても、最後の1球を外したらまた最初から。「40、50分はかかった」と終わる頃にはあたりは暗くなり、日没が迫っていた。「やさしいですよね。12球が終わった後に佐伯さんは帰られたんですけど、ヒントをもらえたかなと思います」と感謝している。
一夜明け、きょうの朝の練習場では「きのうはかっちりハマらない感覚で、気持ち悪かったのがハマりそうって感じでした。感覚がピタッときたときにすごくパターが入るんですけど、そのピタッとなりかけている寸前まで来ていましたね」と、良い予感を感じながらスタート。2ホール目の11番でとなりのホールから5メートルにつけてバーディを先行させると、きのうの3倍となる6つのバーディを積み重ねた。
トップの河本力とは9打の大差があるが、「地元っていうことでこれだけ注目されているので、明日からいけるところまでまくったろうと思っていますね」と、いつもの威勢のいい言葉も飛び出した。プロデビュー戦Vをまだまだ諦めるつもりはない。(文・下村耕平)
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