難セッティングと相性がいい木村彩子(撮影:佐々木啓)

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<日本女子オープン 2日目◇30日◇紫カントリークラブ すみれコース(千葉県)◇6839ヤード・パー72>
落としどころが絞られたフェアウェイ、80mm以上に設定された芝の長いラフ、速硬のグリーンに、左右に振られたピンポジション。さらに総距離は6839ヤードでツアー史上最長という“ザ・メジャー”のセッティング。選手らは頭を使うも苦しめられ、予選カットラインは7オーバーまで落ちていった。
2日間を終えてトータルアンダースコアで終えた選手は、わずか3人のみ。そのなかでトップに立ったのは木村彩子。初日に「70」をマークして4位タイ発進を決めると、2日目は2バーディ・2ボギーの「72」でプレーし、トータル2アンダーだ。
この日は572ヤード設定の18番パー5のティーイングエリアが前に出て503ヤードと短くなったとはいえ、全体を見れば400ヤード超えのパー4は10つ、500ヤード超えのパー5は3つ。距離だけをみると飛ばし屋が有利とも思えてしまうが、木村の今季ドライビングディスタンスは227.27ヤードで全体89位。しかし「難しいコンディションは好き」と笑顔で話す。どのように攻略しているのか?
「ラフが長いとフェアウェイキープをしないといけないので有利かなと思います。(コースの距離は)あまり気にしていません。フェアウェイが硬くて転がるのと、グリーンも硬いので、いつもよりも突っ込んでいかない番手を持つので短く感じます」
木村の最大の強みはフェアウェイキープ率。今季は77.5794%で全体4位につけている。このコースはひとたびラフに入れてしまうと、力強い芝が選手を阻み、アプローチ勝負のレイアップを選択する選手も多いのだ。だが木村は持ち前の安定感をみせて、この日のフェアウェイキープ率は「100%」。“飛ばなくても曲がらない”強さをいかんなく発揮した。
今季の女子ツアーは伸ばしあいによる優勝争いが続いている。「最近はロースコアのセッティングなので、わたし的には絶好調の調子じゃないと難しい。こういうセッティングだと頭を使っていけるので、わりと好きです」。総距離が長いからといって、飛距離が重要ではない。そのことを、プレーで体現してみせた。
今季は6月の「アース・モンダミンカップ」で念願のツアー初優勝を飾ったが、「できるだけ勢いのあるうちに勝ちたい」ともう1勝のチャンスを待っている。「(メジャーは)名誉のある試合。メジャーチャンピオンという名前もかっこいいし、複数年シードがもらえるのは大きいと思っているので勝ちたいです」。ちなみにアース・モンダミンカップのときは今季最多優勝スコアの4アンダー。難セッティングに相性がいいことは、すでに証明されている。
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