炊飯器のタイマーには注意点 お米のプロが忙しい野球ママに勧めるご飯の炊き方
お米マイスター5つ星の松下祐氏が実演 浸水は10分でも味に違い
野球を頑張る子どもに、少しでもおいしい白米を食べさせたいけど時間がない……。そんな悩みを抱える野球ママの力になるのが、“お米の博士号”お米マイスターの資格を持つ松下祐さんだ。前回に続いて「おいしいご飯の炊き方」を伝授する。今回は、忙しい中でもご飯の味を上げる工夫を解説。炊飯器の“タイマー”を使う際には重要なポイントがあった。
京都の老舗米屋「八代目儀兵衛」取締役COOの松下さんは、お米の専門職経験がある人だけが受験できる「お米マイスター」の上位資格5つ星を持っている。お米への知識が豊富で愛情が深く、おいしいご飯の炊き方を解説した前回の記事では計量から炊き上がり後のほぐし方までポイントを明かしてくれた。
ただ、少年野球の保護者は忙しい。松下さんも、野球ママたちが全ての工程に時間をかけるゆとりがないことを理解している。そこで今回は、時間を短縮しても“普段よりおいしく”ご飯を炊く方法を伝授する。
お米を炊くまでの工程で、最も時間がかかるのは「浸水」だ。理想は炊飯釜にお米と水を入れ、ラップをかけて1時間ほど冷蔵庫に入れる。お米に水を浸透させると、炊いた時にお米の芯まで熱が入って、ふっくら仕上がるためだ。忙しくて時間がない時は10分、15分でも構わないので、少しでも浸水の工程を入れると炊き上がりの味に違いが出る。
夏場のタイマー機能は注意が必要 氷か冷蔵庫の活用がお勧め
野球ママが最も忙しいのは朝だろう。起床してから、お米を計量して、研いで、水を替えてという時間がなく、前夜に炊飯器のタイマー機能を使うケースがある。この時、注意が必要になる。特に夏場は夜中でも気温が高いため、炊飯器の中に水を入れたお米をセットしておくと、雑菌が繁殖する恐れがあるという。松下さんは、2つの方法を勧めている。
「炊飯器の中に入れる水を氷に変えると水温を低く保てます。または、長時間の浸水はお米の表面のでんぷん質が溶けだして食感が悪くなる面はありますが、研いだお米に水を入れ、ラップをかけて冷蔵庫に入れておき、朝起きてから早炊きします」
時短でご飯を炊く時にも、お米と水の量を料理用のはかりで正確に計測すれば、おいしさは増す。炊き上がりも時間を置かず、すぐにほぐすと余分な水分が飛び、味は保たれる。時間に追われる中でも、ひと手間、ふた手間が大きな味の違いとなる。(新保友映 / Tomoe Shinbo)
