ヴァンフォーレ甲府は1日、MF新井涼平(31)が6月30日付けで退団したことを発表した。

 先月15日、一部週刊誌が新井の結婚詐欺スキャンダルを報道した。クラブは同日に公式声明を出し、「プライベートに関することとは言え、社会的に広く注目され、また大きな影響力をもったJリーグ所属選手が、クラブの秩序風紀を乱し、軽率かつ不適切な行動を取ったことを重大なことと認識しております」とコメント。「現在、本人には活動停止等の処分を科しており、引き続き事実確認に努めることとし、その結果に基づき、今後の対応を検討して参ります」としていた。

 そして、クラブは事案発生日から週刊誌等による報道内容を含めて、弁護士立ち合いのもと新井本人から事実確認を行い、クラブの秩序風紀を乱し、且つ公序良俗に反する行為に該当するものであると認定。今季終了までの活動停止、公式戦の出場停止、報酬支払停止の3つの処分を下した。

 それでも、新井は「現時点で自分自身がクラブに示すことができる償いは、自らクラブを退団することである」とクラブに要望。クラブは本人の意思を尊重し、双方合意の上で契約解除に至ったと伝えている。

 今回の件を受けてクラブは、佐久間悟代表取締役社長にチーム管理監督不行き届きによる懲戒処分として、減俸5%1か月の処分を科した。新井はクラブ公式サイトを通じて次にように謝罪している。

「この度、私の行動により関係する多くの皆様に多大なるご迷惑をお掛けしてしまい、深く反省しております。誠に申し訳ございませんでした。特に、クラブにご支援を頂いているスポンサー様、関連企業の方々、そして、サポーターやファンの方々に心よりお詫び申し上げます。最後になりましたが、今後のヴァンフォーレ甲府の発展とチームの活躍を心よりお祈りしております。」