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大切な人を亡くすのはとても悲しい経験のひとつでしょう。葬儀への参列はつらいこともありますが、重要なことでもあります。今回の投稿者さんは「わが子を葬儀に参列させるべきか否か」で悩んでいるようです。

『6歳と9歳の子どもがいます。今後もし葬儀があったとき、子どもたちも火葬場に行って収骨(お骨上げ)にも参列させるものですか? 先日、義実家のペットが亡くなって火葬したのですが、子どもは連れていきませんでした。これがもし親族の葬儀だったらもっとショックかもしれないし、どうしたらいいのかなと考えてしまいました。みなさんはどうしていますか?』


6歳と9歳のお子さんを育てている投稿者さん。先日義実家のペットが葬儀が執り行われたときには「子どもたちがショックを受けるかもしれない」と参列は控えさせたのだそう。しかしそれをきっかけに「もし今後親族の葬儀があったとしたら……」と考え込んでしまったようですね。親族の葬儀だとしたら子どもたちは大きなショックを受けてしまいかねません。しかし簡単に「連れていかない」という決断をするわけにもいかないからこそ、悩んでいるのではないでしょうか。

親族の葬儀ならば参列させたほうがいい

「子どもでも参列させるべき」と考えるママたちからコメントが寄せられました。

『ショックを受けるから行かせないのは私は違うかなと思う。私は小3のころ祖母が亡くなって、お骨も拾って骨壷に入れたよ。そこはしっかり教えるべきだと思う』


『故人が自分に近い人なら火葬場やお骨上げに出るのは子どもでも当たり前。家族の死にきちんと向き合うことはとても大事なことだと思うよ。幼いなりにいろいろ考えるもんだよ』


『自分で歩けないような赤ちゃんでもない限り連れていくべき。人の死は免れないもの。それを教えることは大事だと思う。何歳でもそれを避けることになんの意味があるの?』


「大きなショックを受けるだろうから葬儀には参列させないほうがいいかも」と考えている投稿者さん。しかしこちらのママたちは「死と向き合うことは大事」だと考えているようですね。「子どもにはショックが大きいだろうからと、避けては通れない“死”から目を背けてはいけない」と考えているのかもしれません。

生死を教える機会は貴重

『生き物はいつか死ぬこと、生きている人間が死んだ人間を慈しむことを教えるいい機会なのではと思います』


『参列させたほうが、大切な人の命の重さもよくわかるんじゃないかと思う』


普段暮らしているときは、生きていることの大切さや死ぬことの重みなどを教える機会はなかなか見つからないものではないでしょうか。葬儀に参列することでショックは受けてしまう可能性も否定できませんが、きっと子どもながらにいろいろと感じるものあるはずです。生きていることに感謝し、命をもっと大切に考えるようになるかもしれません。

実際にわが子を連れていきました

「子どもを葬儀に連れていったことがある」というママたちは実体験を語ってくれました。

『私の祖母が亡くなったとき、2歳と6歳の娘を臨終にも立ち会いさせて火葬場にも連れていったよ。「人間はいつか亡くなるものだよ」と教えられたし、実際に経験して立ち会わせてよかったと思った。上の子はいろいろ感じたみたい』


『私のきょうだいが亡くなったとき、8歳と11歳のわが子を連れていきました。遺体との対面や火葬を通して悲しさ、寂しさ、虚無感などいろんな感情を感じ取ったと思います。死の意味や生きる尊さを子どもなりに考えたのではないでしょうか』


『10歳のわが子を祖父の火葬に連れていった。人間は死んだら本当に骨になって一生会えないとわかったみたい。連れていってよかったよ』


こちらのママたちは「親族の葬儀が執り行われたときにわが子を連れていってよかった」と考えているようです。「人はいつか亡くなるんだよ」と大切なことを教えられたり、寂しさや虚無感を感じたり……もちろんショックは大きいかもしれませんが、その後の人生に大きな影響をもたらすこともあるでしょう。葬儀後のお子さんの様子を見てママたちは「連れていってよかった」と感じているのでしょうね。

「もし今後親族の葬儀があったとしたら、子どもを参列させるかどうかで悩んでしまいそう」と話してくれた投稿者さん。親族の葬儀ならば基本的には参列するべきだとわかっているものの、子どもには大きなショックを与えてしまいそうだからこそ、頭を抱えているのでしょう。しかし生死に向き合うことは重要です。近しい人の葬儀に参列することで、お子さんたちが幼心ながらに生きることの重要さや死の平等さなどを学ぶ機会になるかもしれませんね。

後編へ続く。

文・motte 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko