超競争社会の中国では、子どもの出世のためならどんな犠牲もいとわないという親は多く、良い学校に子どもを入れるため「学区房」と呼ばれる学区内にある家を買うのも普通のことだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国には「望子成龍、望女成鳳」という言葉がある。息子には龍に、娘には鳳凰になってほしい、という子どもの出世を願う言葉だ。超競争社会の中国では、子どもの出世のためならどんな犠牲もいとわないという親は多く、良い学校に子どもを入れるため「学区房」と呼ばれる学区内にある家を買うのも普通のことだ。中国メディアの捜狐は22日、日本では「学区房」はないと紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、「日本にも学区はある」と紹介した。しかし中国が戸籍所在地で学区を分けているのに対し、日本では戸籍とは別に住民票をもとに学区が決められると説明している。住民票があれば賃貸住宅でも構わないため、「学区房」を買う必要がなく、公立学校ならどこに通っても同じような水準の教育が受けられる、と教育機会の平等化を称賛している。

 住む場所も親の経済力も関係なく、公立学校に入れば平等な教育が受けられるというのは、日本の良いところと言えるだろう。そのため日本では、私立の小中学校に通う子どもは少なく、「私立学校に通っている小学生は1%、中学生で7%ほどだ」と伝えている。

 「学区房」のない日本にも、「望子成龍」を願う親はいるのだろうか。記事は、日本にも教育熱心な親がいて、理想とされるルートは「私立幼稚園からいったん公立の小学校に入り、中学・高校で私立または公立に進み、そこから一流大学に入る」ことだと紹介した。このルートの難関は一流私立中学校に入ることなので、中学受験に特化した塾が盛況だと伝えている。

 日本の親も中国の親も、程度や方法は違っても「望子成龍」を望む気持ちは変わらないようだ。ただ教育改革が進む中国では、塾が規制され、全国に19万校あるとされる私立学校も国に移管され始めたと報じられており、中国では「望子成龍」のためのルートは変化していくのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)