神戸は大迫(写真)のゴールなどで横浜FCに勝利。勝点を70に伸ばした。(C)SOCCER DIGEST

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 Jリーグは11月20日、J1第36節の10試合を各地で開催。ACL出場権獲得チーム決定は次節に持ち越された。

 川崎フロンターレが優勝を決め、2位の横浜F・マリノスも3位以内が確定。上位3チームまで与えられる来季のACL出場権の残り1つを巡る争いは、今節開始時までに、3位ヴィッセル神戸(勝点67)、4位鹿島アントラーズ(同62)、5位名古屋グランパス(同62)、6位浦和レッズ(同59)の4チームに絞られていた。

 横浜FCと対戦した神戸は、勝利し、鹿島と名古屋が引き分け以下の場合、浦和の結果に関係なく、3位以内が確定する状況だった。試合は、9分に大迫勇也が得点。さらに31分、大迫が得たPKをアンドレス・イニエスタが決め、2点リードで前半を折り返す。後半は危なげなくゲームを進め、2-0の勝利を収めた。

 鹿島は残留争いをしている18位大分トリニータと対戦し0-0でタイムアップを迎えた。後半アディショナルタイムに遠藤康が決定的なシュートを放つが、GK高木駿のファインセーブに阻まれるなど、最後まで大分の粘り強いディフェンスを崩せなかった。

 名古屋はガンバ大阪を3-1で下した。シュヴィルツォクの2ゴールと、柿谷曜一朗の強烈なショットが決まり、3点リードで前半を折り返す。後半はG大阪のパトリックにゴールを許すものの、そのまま逃げ切りに成功した。

 2位横浜と相まみえた浦和は、2-1で接戦を制した。18分にセットプレーの流れから伊藤敦樹が先制。後半立ち上がりに見事な連係から田中達也が押し込みリードを広げる。85分にレオ・セアラにゴールを決められ、終盤は横浜の猛攻を受けるものの、リードを保ったまま試合終了を迎えた。
 
 この結果、3位神戸が勝点70とし、残り2試合で勝点差7に広げられた鹿島、同8差の浦和は3位争いから脱落。同65の名古屋との一騎打ちになった。

 次節、神戸は横浜、名古屋はセレッソ大阪と激突。神戸は勝利すれば自力で、引き分け以下でも、名古屋が引き分け以下なら3位以内が確定する。

 一方、ACL出場権を得られる天皇杯優勝チームと、J1の1、2、3位のチームが重複した場合は、4位チームがACL出場権を獲得(プレーオフより出場)。今季のリーグ覇者川崎は天皇杯で4強入りを果たしており、“国内2冠”を飾れば、4位チームもアジアへの切符を手にできる。

 可能性があるのは、4位に浮上した名古屋と勝点2差の5位鹿島、同3差の6位浦和、同6差の7位サガン鳥栖まで。なお、浦和も天皇杯で勝ち進んでいるため、優勝すればACLへストレートインできる。
 
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 J1リーグ36節・上位陣の対戦結果は以下の通り。

横浜FC0-2神戸
G大阪1-3名古屋
浦和2-1横浜
鹿島0-0大分
C大阪1-4川崎
鳥栖1-0札幌

構成●サッカーダイジェストWeb編集部