【株価はどう動く?】株価の調整局面入りを判断するための「3つのチェックポイント」とは?
昨年2月以降、新型コロナウイルス感染拡大によって、実体経済の悪化は続いています。しかし、日経平均株価は2020年3月19日の1万6358円をコロナショックの安値、大底として1年以上上昇しています。
日柄、時間の波動から見て佳境に入っていると見てよく、いつ下落、調整局面に入ってもおかしくない状況です。ただし、株高トレンドは継続して、一旦しゃがみこんで上がるということになると見ています。
ニューヨークダウも、昨年3月23日の1万8213㌦を底に上昇して、5月10日の3万5091㌦まで押し目らしい押し目もなく上昇しています。ですから波動から見ても、21年の年末までに調整が入る可能性があると見ていますが、それがどのタイミングなのかを読むのが、これからの勝負となります。
以前から指摘しているように、日米ともにワクチンが行き渡って、コロナ感染拡大がピークアウトしたといった安心宣言のようなものが出た時が、目先の天井になると見ています。日本も急速にワクチン接種が進んでいますから、7月の東京五輪開催の頃にはピークアウトする可能性があります。
東京都議会議員選挙も近づいていますが、これはあくまでも前哨戦で、この秋にも行われる見通しの総選挙が本番となります。ここで与党、自民党がどの程度の負けですむか? というところにかかってきます。
その意味で調整局面入りを判断するチェックポイントの第1は、前述のワクチン接種の進展です。米バイデン大統領などが「世界はコロナを克服した」などというメッセージを出した時が要注意です。
第2に金利上昇です。米国は600兆円を超える景気対策を実行しようとしていますが、これだけの財政出動を行えばインフレになるのは、ほぼ確実ですから、年末にかけて金利が上がってくることになります。しかし、経済の実体悪は続きますから、「インフレ時の金利急騰」にはならないでしょう。
今、世界経済、日本はデフレの中にあります。正常な金利と言えるのは2%程度ですが、おそらく米国の金利はこの2%に向かうことになります。この金利上昇局面ではインフレ懸念で株が売られることが多いですし、実際にそういう局面を迎えることもあると思います。
しかし次第に600兆円の景気対策が効いて、米国の景気が非常によくなっています。今年の4―6月期には米国経済はいい数字が出てくるものと予想されています。GDP(国内総生産)の成長率は6・9%成長が見込まれている他、一部のアナリストは10%成長もあり得るとしています。
こういう流れになると、ある時点で金利が上昇しても株価は下落しなくなります。米金利上昇でインフレを懸念するのではなく、景気がいいから金利が上がっているという流れに変わるからです。早ければ今年の夏場以降には、こうした状況が訪れる可能性があります。こうなると、株高のフィナーレに近づくことが予想され要注意です。
あえて第3のチェックポイントを指摘するとすれば、トランプ前大統領が登場以降、米国株高が続いていますが、その牽引役は「FAGA」、「MAGA」と呼ばれるビッグハイテク企業でした。しかし直近、これらの企業の株価は頭打ちになっています。これは金利上昇を嫌気してのことです。
前述の金利に関連して、これらビッグハイテク企業の株価は金利上昇に関係なく上がるということになれば、年末にかけて二番天井を打ち、その後下落調整局面に入ります。日本の株価の動きも、これに連動するでしょう。
