iPad Proの画面が割れた、どうする? いざというときに役に立つApple製品の修理の方法をチェックする

写真拡大 (全7枚)

PhoneやiPad、Macが故障した。
そんなときは、どうすればいいのか?

筆者も最近、iPad Pro 12.9インチ 第4世代 2020年春モデル(以下、iPad Pro)の画面が割れてしまった。

そこで今回は、Apple製品の破損や故障した際の対処法を紹介しよう。


■破損・故障を確認しよう
破損などを含む故障は、
・自然故障
・過失故障
この2つに大別される。
いずれの故障か、最初にハッキリさせえておこう。

自然故障は、日常の中で普通に使用していて破損や動作不良などの故障が発生したもの。
保証期間内かつ条件を満たしていれば、無償で修理を受けることができる。

過失故障は人為的に故障させてしまった場合だ。
たとえば、筆者はiPhoneをiPad Proの上に落として、iPad Proの画面を割ってしまった。
こうした場合は、基本は有償修理になる。
しかし保証期間内かつ条件を満たしていれば、修理代金が安くなる場合もある。


iPad Proの画面が完全に割れている。目立たないが、細かいヒビも入っている。



■保証の有無を確認しよう
保証内容がわからない人は、Appleの「保証状況の確認」ページで確認することができる。


「保証状況の確認」ページ。シリアル番号とコードを入力すれば、保証状況がわかる。


ほとんどのApple製品には、最長90日間の無償サポートが付いている。
一定の条件を満たせば、AppleCare+や AppleCare Protection Plan などのAppleCare プランを購入することにより、保証を延長することができる。
iPad Pro 12.9インチでは、1万6,280円(税込)の支払いにより、テクニカルサポートが2年間に延長されるうえ、過失や事故による損傷に対する修理などのサービスを受けられる。


保証の対象であった場合、サポート内容を確認しよう。
Apple IDを使ってサインインすると、デバイスごとのサポート内容を表示することができる。

たとえば、筆者のiPad Proの場合、
「AppleCare+ では、お使いのiPad の保証とサポートが延長されます。また、過失や事故による損傷に対する修理などのサービスを12か月間で2回まで受けられます(毎回、サービス料 がかかります)。保証終了日:2022年10月13日」
とのこと。


iPad Proのサポート内容を確認することができる。



〇修理方法を確認、選択する
修理は、
・Apple(Apple Store、正規サービスプロバイダ)
・Apple非正規の修理業者
いずれかの修理を選択することになる。

故障したApple製品が保証期間内であれば、Appleでの修理がおすすめだ。
修理後、Appleの保証がつくからだ。

安価に修理したいなら、Apple非正規の修理業者で修理する選択肢もある。
たとえば、iPad Proの画面が割れたケースの場合、
Appleでは、
Webで修理予約をしてAppleストアに持ち込み修理/集荷修理を依頼した場合は、
本体交換となり、料金は8万80円(税込) 、早ければ、3〜4日

・Apple非正規の修理業者の場合は、持ち込み修理のみで、
4万円(税込)前後 画面のみを交換 早ければ、2時間


Appleでは、Appleストア持ち込み修理を除き、集荷修理の場合、故障確認後に製品を発送となるため、そのぶんの時間はかかってしまう。

比較するとAppleの修理は高価に思えるが、Appleによる製品の動作確認などの検査も修理時に行われるため、安心感は高い。

一方、サードパーティー修理は安価で短時間で可能な点が最大の魅力だ。
また修理箇所についての一定期間の修理保証がされるケースもある。
ただし製品の動作確認などの検査が行われかは不明なので、Apple純正での修理よりは不安はある。


〇修理前にデータをバックアップ
筆者はバックアップをおこなわなかったが、家族との思い出の写真など、大事なデータがある人は、修理前に必ずバックアップをとっておこう。

バックアップの方法は、Appleの「iPadユーザガイド」-「iPadのバックアップを作成する」のページに記載されている。インターネットにWi-Fi接続できる環境があれば、パソコンなしでもバックアップできるiCloudを利用しよう。


■コロナ対策も万全! Apple 渋谷での修理対応
筆者のiPad Proは、AppleCare プラン(AppleCare+)に入っていたので、今回はAppleでの修理を選択した。

Appleの「iPadの修理サービス」のページで確認すると、
・AppleCare+なし 8万80円(税込)
・AppleCare+あり 4,400円(税込)
AppleCare+ for iPad Pro 1万6,280円(税込)なので、5万9,400円も安く修理ができる。

iPad Proを修理に出す際、Appleの修理は、
・配送修理
・持ち込み修理
この2つを選択できる。

配送修理を申し込むと、Apple指定の配送業者が依頼者の自宅まで直接iPad Proを引取りに来て、Appleリペアセンターに配送してくれる。
持ち込み修理の場合は、近くのApple Store(または、Apple 正規サービスプロバイダ)に直接iPadを持ち込むため、あらかじめ来店の予約をして来店する。

筆者は「Apple 渋谷(アップルストア渋谷)」での、持ち込み修理を選択した。

Appleストアでは、
・マスクの着用
・非接触の検温
・周囲の人との距離の確保
・入念な清掃を継続して実施
これらを実施している。

実店舗へ行くと、
・予約した人
・予約してない人
この2つの列があり、予約した人の列に並び、ソーシャルディスタンスを確保しながら、自分の順番を待った。


「Apple 渋谷」の店頭。新型コロナウイルス感染症対策のため、入場制限がある。


自分の順番になると、店舗内へ通される。
最初に「画面が割れてしまった」「iPhone落下による過失」など、故障に関する基本的な事柄を確認したのち、シリアルナンバーから保証内容の確認をおこなう。

iPad Proは画面交換の修理プログラムがないため、修理は新品交換となるそうだ。
新品は、Appleから直接、指定の場所(自宅)へ発送されるとのこと。
修理の手続きをとり、受付は無事完了した。

スタッフの話では、だいたい1週間、早ければ3〜4日で、修理品(新品交換品)のiPad Proが自宅へ発送されるとのこと。
発送を楽しみに、家路についた。

iPad Proの修理にかかった期間としては、
・修理:月曜日の午後
・発送:金曜日の午前中
であったので、4日で完了した。
月曜日の午前中であれば、木曜日に到着したかもしれない。
iPad Proのデータは、iCloudのバックアップから復旧させることができた。


修理品だが、しっかりと化粧箱に入っていた。



新品交換だけに、すべてが新しい。


Apple製品購入時に入れるAppleCare+の料金1万6,280円(税込)は高価に思えたが、入っていたおかげで、今回は安価に修理ができた。
過失や事故による損傷の場合、1年に2回までなら保証サービスの対象となるため、今後、画面を割ってしまった場合も、期間内であれば4,400円(税込)程度での修理も可能だ。

日常で使っているApple製品が故障した場合、
動揺して頭の中が真っ白になってしまうが、安価に修理できる場合もあるので、落ち着いてまずは公式ページなどを調べて、対応方法を確認すると解決策を得られるだろう。

「保証状況の確認」ページ
Appleの「iPadの修理サービス」
iPadのバックアップを作成する


ITライフハック 関口哲司