テック大型株主流の中で実績優位な小型株ファンド、「世界小型株厳選ファンド」が着目するグローバル・ニッチの魅力
――運用の特徴は?
宮崎 運用の拠点は、スコットランドのエジンバラにあります。世界各国に運用拠点を擁しており、米国にもフィラデルフィアとボストンに拠点があり、米国小型株式のリサーチなどではこうした現地の運用拠点と連携しています。小型株チームの年間調査件数は400件以上で、こまめに訪問し、足で稼ぐ現地調査を重視しています。本社が拠点としているエジンバラは、企業のロードショーも多く、こちらから訪問するだけでなく、企業側から説明に来てくれることも少なくありません。
しっかり調査をした上で、投資した企業は比較的じっくり保有します。平均の売買回転率はおおむね20〜30%で、3〜4年で1回転するようなイメージです。当ファンドでは比較的長期に投資をしていますので、その後の成長によって中型株になっても成長余力があると判断する場合は、保有を続けるという特徴があります。
また、将来的な成長を見ていますので、EPS成長率が高く、PERも高めに出る傾向があります。現在のポートフォリオでは当社の予想EPS成長率が2年間で200%になっています。NASDAQ総合が60%、世界小型株が105%程度です。成長力の高い企業をピックアップしていることが分かっていただけると思います。
――具体的な注目銘柄は?
宮崎 たとえば、チエグは、米国のオンライン教育プラットフォームを提供する会社で、Webで授業を行なっていますが、大学なども教科書のオンライン化を進める中で市場の注目度が高まってきました。
プールは、社名の通り、プールを設置している米国の会社ですが、メンテナンスなどの業務で継続的な収益を得ています。巣篭もり消費で、自宅にプールを設置しようという動きが強くなり、業績が伸びています。このように、大手が参入しにくい分野で活躍する企業に注目しています。
このような成長余力の大きな小型株式は、短期間に大きく値上がりすることがあります。たとえば、類似戦略において、日本株ではZOZOTOWNを運営する旧スタートトゥデイ(現ZOZO)にかつて投資していましたが、2013年から2018年に株価は300%上昇しました。
米国のAlign Technologyは、歯列矯正で使われる3Dデジタルスキャナーとクリアアライナー(透明なマウスピース)のメーカーですが2015年から3年間で600%上昇するなど、2012年から運用を開始した以降でも、短期間で大きく値上がりした銘柄があります。
今後も当戦略で投資している銘柄の中から、現在のGAFAのような銘柄が生まれてくると思います。
大型のテクノロジー株式は、コロナ後の相場で大きく値上がりした銘柄も多く、割高感が指摘される銘柄もあります。その中で、小型株には市場の人気が回ってこず、質の高い経営を行なっている企業は、不透明な中で、安心して持っていられると思います。
当戦略の過去のパフォーマンスは、類似戦略で見ると、上昇局面では市場が100値上がりすることに対し市場を上回る121の上昇となる一方、下落局面では100の下落に対して、85の下落に留まるなど上昇・下落、いずれの局面においても強いという結果を出しています。この特性を受けて現在の基準価額は、コロナショック前の水準を上回って堅調に推移しています。
――当ファンドの活用の仕方は?
武田 過去22年間を振り返ると、世界株指数に対して小型株指数はパフォーマンスで優位な成績になっています。この戦略と類似運用戦略のパフォーマンスは、小型株指数より高い運用成績を残しています。たとえば、2012年1月末を100とすると、2020年7月末に世界小型株式は198ですが、当ファンドと類似運用戦略の運用実績は298です。直近でも2019年12月末を100とすると、2020年8月末で世界小型株式は93ですが、当ファンドは113です。
世界の中小型株式に投資する国内公募ファンド44本の中で、当ファンドは、今年1−6月、4‐6月でトップのトータルリターンを残しています。過去の運用成績を振り返ると、大型株優位の相場でもその相場についていき、その後の中小型株優位の相場でも圧倒的なパフォーマンスを出してきました。皆さまの運用資産の一部でも、当ファンドのような優れた運用実績のある小型株ファンドに投資することをご検討ください。(グラフは、「世界小型株厳選ファンド」の2020年のパフォーマンス)(情報提供:モーニングスター社)
