地震情報を最速で知る! ニュース速報や緊急地震速報よりも早く確認するツール

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新型コロナウイルス感染症で不安な生活をしている中、このところ日本全国で地震が相次いでいる。深夜の緊急地震速報にびっくりした方や不安を募らせている方も多いだろう。

そこで今回は、日本全国の地震情報をリアルタイムに確認できるツールを紹介する。
在宅などで日中にパソコンを使っている人なら、ニュース速報よりも早く、地震の情報を入手できるはずだ。


●日本全国の地震の情報をリアルタイムに把握する
防災科学技術研究所(防災科研、NIED)は、防災に関する科学技術の研究を行う文部科学省所管の国立研究開発法人だ。

その防災科研は、「強震モニタ」というWebサービスを提供している。これは、日本列島で起きている地震の揺れをリアルタイムに可視化するサービスだ。

Webブラウザで強震モニタのサイト(http://www.kmoni.bosai.go.jp/)にアクセスすると、次のようなマップが表示される。小さい点の1つ1つが揺れの大きさを示している。


防災科研が提供している強震モニタ(http://www.kmoni.bosai.go.jp/)


また、強震モニタの情報を元に地震情報を提供するサードパーティ製のアプリも開発されている。今回紹介する「強震モニタ Extension」もその1つだ。
強震モニタ Extensionは、Google Chromeの拡張機能だが、インストールすると、Chromeが起動していなくてもパソコンに常駐し、地震情報をリアルタイムに確認できるようになる。


強震モニタ Extension。Google Chromeの拡張機能。インストールすると、地震情報をリアルタイムに確認できるようになる。


全国のどこかで地震が発生すると、ポップアップが表示され、アラームが鳴って、音声で発生地域や震度をしゃべってくれる。
初期設定では通知の閾値が低く設定されているため、最初のうちは、何度もアラームが鳴ってびっくりするかもしれない。

[設定]をクリックすれば、ポップアップやアラームの条件を変更できる。たとえば、「予想震度4以上」のときだけ通知させたり、ポップアップ/音声などを個別にオン/オフしたりすることも可能だ。
 
また、ウィンドウを拡大し、日本地図をクリックすれば、その位置の地震波形を表示する機能も用意されている。表示箇所は複数設定できるので、気になる場所がある場合は、表示させておくと便利だろう。

そのほかにも、発生した地震の情報を履歴として記録する機能、Twitterと連携して地震情報を自動ツイートする機能も用意されている(Twitter連携については、試したところ、認証がうまく動作しなかった)。


[設定]をクリックすると、通知の条件等を細かく設定できる。



発生した地震の情報を履歴として記録して、再生する機能も用意されている。



日本地図をクリックして、その位置の地震波形を表示することもできる。


筆者は「強震モニタ Extension」を実際に利用しているが、ニュースサイトなどの地震速報よりも早く地震の情報を取得できる。パソコンで作業する時間が長いなら、最も早く地震情報を入手できるはずだ。

なお、Android版アプリも用意されていたが、現在は公開されていないようだ。ただ、Android/iOS向けの似たアプリはあるので、興味のある方は検索してみるとよいだろう。

強震モニタ Extension(Chrome拡張機能)


井上健語(フリーランスライター)