井上尚弥【写真:小倉元司】

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「4.25」3団体統一戦、英記者がテレビ局開催とツイート

 ボクシングのWBAスーパー&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)は、4月25日(日本時間26日)に米ラスベガスでWBO王者ジョンリエル・カシメロ(フィリピン)と3団体統一戦を行うが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響でテレビ局のスタジオ開催となる可能性が浮上している。

 英ラジオ局「トークスポーツ」のマイケル・ベンソン記者は自身のツイッターで、井上と共同プロモート契約を結ぶトップランク社CEOのボブ・アラム氏が米スポーツ専門局「ESPN」で語ったコメントを速報した。

「ボブ・アラムはコロナウイルスのパンデミックのため、ナオヤ・イノウエ対ジョンリエル・カシメロ戦が4月25日にテレビ局のスタジオ開催に移行するかもしれないと明かす」

 マンダレイ・ベイ・イベントセンターで待望のラスベガス初戦を迎える予定だった井上。3階級統一戦も新型コロナの余波を受けるかもしれない。世界的な流行を受けて、他競技でも公式戦を中断や延期にするなど、米メジャースポーツも感染症の影響を受けていた。

トップランク社のジムやUFCのトレーニング施設も候補

 トップランク社は、14日(日本時間15日)と17日(同18日)に米ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで行われる興行を無観客試合で生配信すると発表している。

 2度目となる井上の米国での世界戦も1万2000人収容可能な屋内アリーナではなく、テレビ局のスタジオ開催という異例の措置になる可能性が高まっている。ベンソン氏はツイッターに「アラムはイノウエが米国のビザを受け取り、WBA、IBF、WBOの統一戦のために早期渡航許可を求めているとも語った」と記している。米国でも注目を集めていた統一戦は異例のリングで行われるかもしれない。

 ESPN公式サイトでは、アラム氏は無観客試合とした上でラスベガス内のトップランク社のジムや総合格闘技UFCのトレーニング施設などの使用も検討しているという。(THE ANSWER編集部)