Galaxy Foldのディスプレイは柔らかい?折り目は目立つ? 実機で確認してみました
海外でようやく発売された、Samsungの折り畳み端末Galaxy Fold。Engadget編集部もグローバル版を1台入手したとのことで、開封記事が早速公開されています。その端末を短時間ですが弄る機会があったので、簡単なインプレッションをお届けします。

とはいえ、すでに何度もレビューは上がっているので、今回は以前から気になっていた部分を中心にチェックしてみました。

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Galaxy Foldで気になると言えば、何はなくともディスプレイです。中央の折り目部分については、もっと気になるかと思いましたが、正面から見る限り、まったく気にはなりません。動画視聴などでも支障がないレベルです。

▲画面表示はとても綺麗

それでも、斜めから見たり、指で触るとはっきりと波打っているのがわかります。スマートフォンやタブレットを斜めから見る機会は、あまりないと思いますが。


▲中央のシワは、斜めから見たり、指で触ればはっきりとわかります

そんなディスプレイ、Samsung公式が強く押さないなどの取り扱い注意動画を公開したり、耐久テスト動画で有名なYouTuberのJerryRigEverything氏が爪でも跡が残ると指摘するなど、かなり弱くふにゃふにゃのイメージがありました。ただ、実機はそんなことはありませんでした。

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もちろん、ガラスのような硬質感はなく、強くひっかけば跡が残りそうですが、指で普通に使う分にはまったく問題なさそうです。



Galaxy Foldのサイズは、開いた状態では7.3インチで2152 x 1536。サイズ的にはアクティブスタイラスペンでメモ書きなどに使いたくなりますが、さすがにそれだと傷が付く可能性はあります。よくある、先端にスポンジが付いたタッチペンなら大丈夫だとは思いますが、耐久性を考えるなら指で操作が無難でしょう。


▲右側はサイズ比較のためのiPhone 11 Pro

Galaxy Foldは、画面の広さを活かして、3分割での表示が可能です。



3分割のパターンは、左が1つ、右がさらに上下分割という配置は固定。左を上下に分割はできません。また、右側の上下分割は常にセンターですが、左右の分割ラインは左寄り、中央、右寄りに移動できます。


▲中央よりも左よりで分割(左)、もちろん2分割もできます(右)

広い画面は、PCのサブディスプレイとしても利用可能。Android版がリリースされたDuet Displayを入れて、OneMix 3Sのサブディスプレイにしてみました。持ち運びが苦にならないGalaxy Foldなら、こういう使い方もアリでしょう。



入力に関しては、日本語は問題なく利用可能(別途言語のダウンロードは必要)です。キーボードはQWERTYのほか、もちろんフリックも使えます。最初、QWERTYのほうがいいかと思いましたが、このサイズでもフリックが実用的な感じでした。



そして、前から出来るのではないか?と思っていたディスプレイを半分折り、ラップトップ風にしての入力。ちゃんとできました。実用に耐えるかどうかはアプリ次第ですが、可能性の一つとして......。


▲QWERTYキーボードはセパレートではなく、通常の表示にもできます

ちなみに、これまでの写真やスクリーンショットでは、ナビゲーションバーが右寄りになっていますが、これは設定で中央や左寄せにもできます。



ところで、ディスプレイは2つに折ってもギリギリまで表示し続けます。お互いを反射してそれなりにキレイ。これをうまく利用すると、何かしら面白いアプリとかできるかもしれません。



これまで、Galaxy Foldのレビューは、その先進性を絶賛するものが多く、正直なところ懐疑的だったのですが、実際に触れて見ると確かに絶賛したい気持ちもわかりました。1時間ちょっとと短い時間しか触れていませんが、その後に触った自分のGalalxy S10を手にしたときに、「あれ、なんか違う」と違和感を感じるほどに強烈な印象を残す端末です。

価格がネックではありますが、これは今手に入れておかなければいけない端末だと強く感じたのでした。