セブンより高い成長力、「コメダ珈琲」が狙う次の市場はパン
「長年出店を待ち望む地域の方の声を聞いていた」。コメダHDは6月に青森県にコメダ珈琲店を初出店し、セブンよりも早く47都道府県すべてに店を構える全国制覇を遂げた。最後となった青森県で同7日にオープンした1号店「青森イトーヨーカドー店」(青森市)は大盛況だ。
展開するのはコメダ珈琲店だけではない。新業態の開発も積極化する。店内設置の石窯で焼く自家製パンを売りにする「石窯パン工房アデモック」を10月に沖縄県に出店する。もともとコメダ珈琲店で提供するパンは自社工場で専用小麦粉を使い職人がつくってきた。そのこだわりを生かし、パン専門の新業態に乗り出す。
実はコメダ珈琲店は海外にも進出している。中国、台湾に出店しており、20年2月期は台湾で3店舗から7店舗に拡大する計画だ。このほど三菱商事がコメダHDと業務提携契約を締結、海外展開をサポートしていく。
業績も堅調に推移しており、10日に発表した19年3―5月期連結決算(国際会計基準)は売上高が前年同期比5・7%増の73億円、営業利益が同5・2%増の19億円と伸びた。20年2月期も売上高は前期比1・0%増の306億円、営業利益は4・0%増の78億円と増収増益を見込む。
コンビニ大手は19年度、新規出店を抑え既存店へ集中投資を実施する。設備投資額のうち、セブンは60%、ファミリーマートは85%を既存店投資に充てる。ローソンも同様で、全店にセルフレジなどの省力化設備を導入する。20年度以降の新規出店数は公表していないが、3社だけで既に5万1000店舗を超え、24時間営業問題の解決策もはっきりしない。コンビニに代わって、ドラッグストアの出店や販売が伸びている。
「コンビニ王国・日本」を切り崩す企業や業態はどこかー。

