日本全国に目を向けると、その土地ならではの特産品を使ったご当地カップアイスがいくつも存在します。ここではフードライターが食べて「ガチでウマい!」と唸った厳選5品を紹介!

フードライター
中山秀明さん
フードアナリストでもあるライター。スイーツの取材・執筆も多く、メーカー品から専門店のジェラートまで幅広くカバーします。

 

【関連記事】2019年夏、最新冷涼フード&トレンド「5ネタ」をどっぷり取材してきました

 

【その1/宮城県】本格ビールがしっかり入った東北の老舗渾身の一品

風月堂

ビールアイス

3360円(6個セット)

●ほかの味と組み合わせることも可

石巻で変わり種アイスを製造販売している、業界では有名な老舗メーカーによる一品。麦芽とホップのほか、米とコーンスターチ入りのビールを使っています。乳脂肪分は4.4%で分類はアイスミルク。

 

【評価】

甘さ:☆×3.5

口どけ:☆×4

素材感:☆×4.5

意外性:☆×4

ホップの苦みが特にビール的

「後味に残る苦みがまさにホップの味わいで、ビール好きならハマるはず! まろやかなエールタイプのビールや、ロースト香が豊かな黒ビールと合わせるのがオススメ!」(中山さん)

 

【その2/和歌山県】完熟した南高梅と梅酒を使ったリアルな味わいでこりゃ梅ぇ!

 

しょう

和歌山の南高梅

実売価格3499円(12個)

和歌山名産の南高梅のなかでも、完熟の梅のみを使用した贅沢なシャーベット。梅酒も使うことで大人な味わいに。2016年のご当地アイスクリームグランプリで、銀賞とご当地性審査賞をW受賞しています。

 

【評価】

甘さ:☆×3

口どけ:☆×2.5

素材感:☆×4

意外性:☆×3

熟成感のあるリアルな梅の味

「果肉は入っていなくても、本物の梅を潰して凍らせたかのようなリアルな味。田舎のおばあちゃんが漬け込んだかと思わせる熟成感もあり、驚かされます」(中山さん)

 

 

【その3/北海道】焙煎した種の香ばしさがナッツ系アイスの味を実現

 

ミッシュハウス

ひまわり

3018円(6個セット)

●ほかの味と組み合わせることも可

北海道北竜町のひまわりの種を使用。焙煎することで脂肪分が飛び、香ばしい風味が引き出されるため、ナッツ系アイスのような味に。2012年のご当地アイスグランプリで、最高金賞に輝いています。

 

【評価】

甘さ:☆×3.5

口どけ:☆×5

素材感:☆×4

意外性:☆×4

ピスタチオ系のまろやかなコク

「ピスタチオのジェラートのようなまろやかなコクがあって、完成度が非常に高いですね! ひまわりアイス自体がもっと広まるべきおいしさだと思います」(中山さん)

 

 

【その4/宮城県】三陸のうにと塩の相乗効果がリッチな甘じょっぱさを創出

 

風月堂

三陸うにアイス

3360円(6個セット)

●ほかの味と組み合わせることも可

ビールアイスと同じメーカーが製造。名漁場である三陸産のうにと、ミネラル含有量の豊富な塩があっさりめのバニラアイスに練り込まれています。味はリッチで甘じょっぱいです。

 

【評価】

甘さ:☆×3.5

口どけ:☆×4

素材感:☆×4.5

意外性:☆×5

どこから食べてもうにの味

「表面に塊でのっているほか、全体にも練り込まれているので、どこから食べてもうにの味を楽しめる。またアイス自体も濃厚で、贅沢感はかなりのもの」(中山さん)

 

 

【その5/青森県/中山’s イチオシ】十和田の自然の恵みを使い名フレンチのシェフが監修

間木ノ平グリーンパーク

バジルアイス

300円

十和田のフレンチ「ブラスリーMASUDA」のシェフが監修し、バジルや白ワインなどを使用。甘さが控えめで、さっぱりとした爽快感があります。ひまわりアイス同様、2012年のご当地アイスグランプリで、最高金賞に。

 

【評価】

甘さ:☆×3

口どけ:☆×4

素材感:☆×5

意外性:☆×5

鮮烈でフレッシュなバジルの香り

「凍らせているとは思えない、超フレッシュなバジルの香り。鮮烈なのに、雑味やエグミがないのも◎。高級店で提供されても違和感のないおいしさです」(中山さん)

 

【ギャラリー(本サイトよりご覧いただけます)】

 

↓コチラもオススメ↓

【2019年版】今年の夏は「チョコミント」「お茶」「フルーツ」がトレンド! メーカー6社の「夏の新アイス」


文/中山秀明