ポルシェやBMWによって共同開発されている450kWという爆速の急速充電システム「FastCharge」の中間結果が発表されました。すでにプロトタイプのFastChargeシステムは良好な結果を出しており、一般利用が試験的に始まりました。

Porsche plugs into 450 kW EV charging station

https://newatlas.com/porsche-450-kw-fastcharge-prototype/57659/

Ultra-high-power charging technology for the electric vehicle of the future

https://newsroom.porsche.com/en/company/porsche-fastcharge-prototype-charging-station-ultra-high-power-charging-technology-electric-vehicle-16606.html

2016年7月にシーメンス、BMW、ポルシェ、Allego、Phoenix Contact E-Mobilityなどが参加して始まったFastChargeプロジェクトでは、400V・800Vのバッテリーシステムへの充電に対応したFastCharge充電器が開発されており、450kWという超高速充電が規格化されています。日本のCHAdeMOが150kW、テスラのスーパーチャージャーが145kWなので、FastChargeはライバルの3倍速いという圧倒的な充電スピードを実現します。

FastCharge研究コンソーシアムは、ドイツのA8高速道路近くにあるJettingen-Scheppachに、450kWの充電ステーションのプロトタイプを設置しました。充電プラグの規格はEU標準タイプのコンバインド・チャージング・システム(CCS)に対応しており、記事作成時点では無料で利用できます。



今回、ドイツに設置されたFastChargeでポルシェがパナメーラをベースとした実証実験用車両で急速充電の実証デモを行い、400kWでの高速充電に成功したとのこと。これは「3分の充電で100kmの走行が可能」というもので、ガソリンに比べてチャージの難点が指摘されていたEVの欠点を大きく改善するレベルと言えそうです。なお、アウディのE-Tronでは150kW、ジャガーのI-Paceは100kWで充電できたとのこと。



EVカーの充電プラグの標準規格競争が活性化していますが、従来技術の3倍という圧倒的な急速充電スピードを武器にFastChargeは大きなリードを築きそうです。ただし、EVが本格的に普及した場合に、すべてのEVを充電するための電力をどのように調達し、各充電ステーションに送電すればよいかという根本的な問題は未解決です。