国民的人気者「タモリ」はこうして生まれた。その宿命と運勢とは

算命学研究家でありながら元科学者、投資家、翻訳家など様々な顔を持つ磯野はまぐりさんのメルマガ『占い中毒にご用心』。今回は、国民的人気タレント・タモリこと森田一義さんの魅力に「宿命」という観点から迫っています。
タモリ
タモリこと森田一義さん。なんとなく地味だけど、掴みどころのない魅力を感じます。どんな宿命をもっているのか見てみると…。
「いつもいろいろなことを考えてしまって、それを吐き出さずにはいられない」
という特徴があります。このような宿命を見ると、即、頭のいい人! と思いがちですが、宿命と現実の能力はまた別の話です。
現実的な能力が高ければいろいろなことを見聞きしては学び、自分なりにあれこれ考え有効な形で表現することができます。
学者や教師など、この宿命を活かしやすい生き方です。身体能力が高ければ、スポーツの分野でもスポーツ理論や頭脳プレーを活かして活躍できる可能性があります。センスが良ければ、芸術家もこの宿命を活かしやすいでしょう。
でも、過信したり謙虚に学ぶことを怠ると、何を勉強しても中途半端な理解だけでわかった気になり、理屈もへったくれもない思い込みでわけのわからないことばかり言う人になってしまいかねません。それが、この宿命の落とし穴です。
はたしてタモリさんは、この宿命をどのように活かしているのでしょうか?
好きなこと
タモリさんは、子供の頃、というよりまだ学校に通い始める前の幼少期からかなりしっかりとした自我と美意識を持っていたようです。
幼稚園に入る前の見学に行ったとき、皆がお遊戯をしているのを見て…「あれは自分には無理だ」と言って入園を拒否したとか。そして幼稚園には行かず、友だちと遊ぶこともせず、ひとり道端、というか坂道に立って行き交う人々の観察をしていたそうです。
そんなタモリさんの運勢を観ると、5歳になった頃から外界の「気」の影響を受け始めています。どんな「気」の影響を受けたのでしょうか? 好きなこと、得意なことがあれば子供の頃からどんどん伸ばしていくと大成しやすい、そんな「気」です。
好きなことは人間観察。他には、坂道や街を見て回ったり、港で船を見たりひまつぶしに家でご飯の支度を手伝ったり…、中学からは剣道部に所属し、高校に入ってからは剣道部と吹奏楽部、さらにアマチュア無線部にも入部しました。
母親
タモリさんの宿命のもうひとつの特徴は母親の存在だと思います。タモリさんの宿命の中で母親の存在がとても強いのですが、それを抑える要素がありません。
これは算命学独特の考え方で、わかりにくいのですが…。
実際の母親がどんな人なのかはわかりません。子供に対して厳しいかもしれないし、甘やかす人かもしれません。それは母親自身の問題です。
いまお話しているのはタモリさんの宿命における母親の強さです。どんな母親であれ、タモリさんの母親になった人はタモリさんに対して、強い影響力を持つことになります。そして、その影響力を抑える要素がないのです。
するとどうなるのか? タモリさんの運勢が上がりにくいのです。現実の話をすると、タモリさんのご両親は彼がまだ幼い頃に離婚し、母親は家を出たそうです。
子供にとっては辛いことだったのかもしれませんが、運勢的にはベストではないにしろ、ひとつの解決策になったのかもしれません。
職歴
大学を授業料未納で退学になったタモリさん、その後、どのような仕事に就いたのでしょうか?
まずは生命保険の外交員です。この仕事は、母親が見つけてきて勝手に決めてしまったそうです。あるとき「仕事を決めておいたから、実家に戻って来い」と、母親から電話があったそうです。
あれ? お母さんは離婚して家を出たはずでしたよね。しかも、そのあと2度再婚しています。当時、母親との関係(交流)がどのようなものだったのかちょっと調べきれなかったのですが、やはりタモリさんの宿命にあるように、母親は大きな、そしてあまりありがたくない影響力を持っていたようです。
保険会社のあとは、旅行会社、ボウリング場のマネージャー、喫茶店のマスターなどの職を転々としていました。
ここまで流されるように生きてきたタモリさん。いずれの仕事も、真面目にこなしていたそうです…が、はたして、タモリさんはご自分の宿命を活かせていたのでしょうか?
もう一度、宿命と運勢の特徴を見てみます。
「いつもいろいろなことを考えてしまってそれを吐き出さずにはいられない」
そして…
「好きなこと、得意なことがあれば子供の頃からどんどん伸ばしていくと大成しやすい」
幼少期からタモリさんが好きだったこと、それは…、「人間観察」でした。
ハナモゲラ
ある日、ジャズミュージシャンの中村誠一さんは、山下洋輔等とのライブを終えたあと、ホテルの一室で打ち上げパーティーに興じていました。仲間内だけで騒いでいたはずがいつのまにか見知らぬ男が部屋にいて一緒に馬鹿騒ぎしていたのに気づきます。
「こいつは誰だ?」と思った中村さんは得意の「ハナモゲラ語」でその男に話しかけました。ハナモゲラ語とは…、どこかの外国語のような音とリズムに聞こえるけれど話している内容は適当という、中村さんが得意とする芸です。
山下洋輔さんの著書によるとそのとき中村さんは、韓国語風に
「タレチョネン イリキテカ スミダ」
と怒鳴りつけたそうです。すると…、乱入してきたその男は中村さんより流暢なハナモゲラ語で
「ヨギメン ハッソゲネン パンチョゲネン パンビタン ピロビタン ウリチゲネンナ ゴスミダ」
と返してきたとか…。これで皆と意気投合したこの男はそのあと朝まで大騒ぎしたあと、「森田です」と名前だけを言い残して帰っていったそうです。
いよいよ、タモリさんが子供の頃から好きだった「人間観察」の成果が世に出る時が来たのです。
デビュー
福岡でのライブの打ち上げで「森田」と名乗る謎の男と遭遇した山下洋輔さんは、東京に戻ると…、「福岡に凄い男がいた」と、仲間に話してまわり、そんなに凄いなら、みんなで旅費を出し合ってその男を呼ぼう、という話になりました。
そこで山下さんは、あれだけ芸達者な男なら街で噂になっているにちがいないと博多まで出かけて、「森田という面白い男を知らないか?」と聞いてまわったそうです。
その頃、タモリさんは喫茶店のマスターをしていて、案の定「変人マスター」として、地元で噂になっていました。すぐに森田という男と再会することができた山下さんはさっそく東京に連れて帰り、仲間に紹介したそうです。
これをきっかけに芸能人の間で人気者になったタモリさんは、漫画家の赤塚不二夫さんの働きかけでTVデビューを果たしました。タモリさん、30歳のときです。
さて…、それ以来、芸能人として活躍してきたタモリさんですが、これは宿命を活かした結果なのでしょうか? 最後にもう一度、宿命と運勢を振り返ってタモリさんの生き方を考えてみようと思います。
人間観察
幼少の頃からタモリさんが大好きな「人間観察」。ただ道に立って人々を見ていただけではなく、もっと能動的な活動もしていました。
例えば中学生の頃、近所の教会に通い、牧師さんの喋り方や身振り手振りを観察し忠実に再現できるよう、練習していたとか…。対象になった牧師さんの知人曰く「とても似ていて、彼を真似しているのがよくわかる」だそうです。
また、中国や韓国から流れてくるラジオ放送を聞きそっくりな「喋り方」を研究していたとか…。
「人間観察」と言ってもかなり真剣に、多岐にわたって努力してきたようです。
「いつもいろいろなことを考えてしまってそれを吐き出さずにはいられない」
という宿命の特徴と
「好きなこと、得意なことがあれば子供の頃からどんどん伸ばしていくと大成しやすい」
という運勢を、こんな風に活かすこともできるのですね。
天命を知って、人事を尽くそう!
image by: TK Kurikawa / Shutterstock, Inc.
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出典元:まぐまぐニュース!