発端は日本最大の発端は「2ちゃんねる」だった。日本人とみられるユーザーが中国語の元素周期表の画像を掲載し、「中国の元素周期表暗記無理すぎワロタwwwwwwww」と書き込んだ。(写真は、原子番号順に最初の4つまで並べた、日中2カ国語による元素名の比較)

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 発端は日本最大の掲示板サイト「2ちゃんねる」だった。日本人とみられるユーザーが中国語の元素周期表の画像を掲載し、「中国の元素周期表暗記無理すぎワロタwwwwwwww」と書き込んだ。同書き込みが中国版ツイッターの微博(ウェイボー、中国版ツイッター)で翻訳されて紹介されると、中国人の反論が始まった。

 中国は19世紀後半から本格化した西洋の文化や学問の導入で、日本人がすでに使っていた「漢字訳語」を多く使った。とはいっても、中国が「独自路線」を貫いた分野がある。その一例が「元素名」だ。

 日本では「水素」、「酸素」、「ウラニウム」などと漢字2文字またはカタカナを用いて音訳された元素名を用いる。中国語ではすべて「漢字1文字」だ。通常の状態(常温常圧)で気体ならば、「气」の中に音をあらわす部首などを入れる。金属元素は「金へん」、非金属固体元素は「石へん」を用いる。

 2ちゃんねるの「暗記無理すぎ」との書き込みに、中国人ユーザーは反発した。「理科を勉強しなくなって久しいけど、以前は周期表から楽に元素を探せた」、「部首を使えるから覚えやすい」などの意見が寄せられた。

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◆解説◆
 中国語の元素名はすべて漢字1文字で、気体の場合「气」の中に「羊」ならば酸素、「亜」が入れば「アルゴン」だ。

 固体の場合、石へんに「圭」でケイ素、金へんに「内」でナトリウム、金へんに「由」でウラニウムなどだ。多くの場合、元素をあらわすために新たな文字を使った。

 利点としては、ひと目で「どんな様態の物質か」が分かることがある。中国人ユーザーも、この点を強調した。

 一方で、化学の基礎を学ぶには「他には使われることのない漢字を大量に覚えねばならない」ことになる。中国でも同問題について「いきなりだけど、簡体字(中国式の略字体)はすばらしいと思えてきた」と書き込んだ人がいる。画数が少ないので覚えるのが楽という意見だ。やはり、「化学の勉強でも大量の漢字を覚えねばならない」ことは、中国人にとっても負担であるようだ。

 台湾でも元素名は漢字1文字であらわす。しかも伝統的な正体字(繁体字)を用いるので画数は多い。なお、台湾と中国大陸では、正体字と略字体の違いを別にしても、異なる系統の文字であらわされる元素が10種類以上ある。(編集担当:如月隼人)(写真は、原子番号順に最初の4つまで並べた、日中2カ国語による元素名の比較)