都会から田舎まで日本では至るところにある自動販売機。飲料水の自動販売機のみならず、タバコやアイス、さらにハンコの自動販売機まであるという。また、最近では自動販売機も多機能化しており、こうした数々の自動販売機は中国人からすると「驚くべき」ことのようだ。(イメージ写真提供:(C) Wayne D'Eon/123RF.COM)

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 都会から田舎まで日本では至るところにある自動販売機。飲料水の自動販売機のみならず、タバコやアイス、さらにハンコの自動販売機まであるという。また、最近では自動販売機も多機能化しており、こうした数々の自動販売機は中国人からすると「驚くべき」ことのようだ。

 それもそのはず、中国では自動販売機は設置から間もなく破壊されてしまう確率が高いため、ほとんど普及していないのが現実だからだ。自動販売機で売ろうとする商品はもちろん、売り上げや釣り銭まですべて盗まれてしまうのでは普及するはずがない。

 中国大手検索サイト百度の掲示板にこのほど、「なぜ日本人は自動販売機にこだわるのか?」というスレッドが立てられた。スレ主は、日本にあるさまざまな種類の自動販売機を紹介したうえで、日本人が自動販売機にこだわる理由を質問したところ、さまざまな回答が寄せられ、

 「コストの問題ではないか。日本は人件費が高いからな」 「機械が人力にとって代わり、人の脳がコンピューターを支配する。中国とは逆だ」

 など、人件費が高いゆえとの意見は比較的多かった。これは理由の1つとして間違ってはいないのではないだろうか。しかし、

 「日本人は人と話をするより機械と話すほうが好きなんだよ。それに自販機なら人に接しなくて済むから人に言えないものを買うにも便利」 「日本人は人間関係が冷めているからだ。多くの日本人が自販機で買えるなら店で買うことはしない」

 という理由も挙げられたが、これまた少なからず当たっている部分があるように思える。もちろん治安が良いゆえに自動販売機を置くことができるというのも重要な理由といえ、中国をはじめ、海外では自動販売機を置いてもすぐに壊されてしまうとの懸念があるのは確かだ。

 日本自動販売機工業会によれば、2012年末時点の日本国内の自動販売機は384万730台に達し、清涼飲料、牛乳、コーヒー・ココア、酒・ビール、インスタント麺・冷凍食品、アイスクリーム・菓子他、たばこ、乗車券、食券・入場券・貸靴券他、切手・はがき・証紙など、おおまかな分類だけでも14種類にのぼる。

 自動販売機がこれだけ普及している理由は複数あろうが、自動販売機を設置する側としては維持コストを負担するだけで安定した収益が望めるということがあるだろう。自社や自宅のスペースに自動販売機を設置しようと考えた場合、自販機業者が設置コストを負担してくれるケースが大半だ。設置する側は電気代の負担とスペースの提供だけで簡単に設置が可能で、安定的に売り上げを手にすることができるのだ。

 これだけ豊富な種類と量の自動販売機がある日本はやはり世界でも異色であり、訪日する外国人の多くが驚くようだ。(編集担当:畠山栄)(イメージ写真提供:(C) Wayne D'Eon/123RF.COM)