フィリペ・コウチーニョとは誰だ? リヴァプールのブレンダン・ロジャース監督が1月、インテルから850万ポンド(約12億3000万円)以上でコウチーニョを獲得したとき、リヴァプールでは多くの人が眉をひそめた。実質的に無名の存在だったからだ。

確かに、コウチーニョはインテルから加入した選手だ。そのインテルは、彼がまだ16歳のときに400万ポンド(約5億8000万円)も払って獲得している。マッシモ・モラッティ会長が「クラブの未来」と称したように、そのポテンシャルをインテルは確信していたのだ。

だが、昨季レンタル移籍したエスパニョールでは16試合5得点を記録したコウチーニョは、今季からインテルに復帰してもシーズン前半戦で出場機会を得られなかった。だからこそ、イングランドでは、コウチーニョのリヴァプール加入に疑いの目を向ける人も多かったのだ。

しかし、リヴァプールでの初戦でそれらの人たちは黙ることになった。前節スウォンジー・シティ戦で、コウチーニョはゴールを挙げただけではなく、イングランドではなかなか見られないボールテクニックや才能を示し、アンフィールドの観客からスタンディングオベーションを受けたのだ。以前はサン・シーロでブーイングを浴びていたコウチーニョが、である。

コウチーニョには賛辞ばかりが寄せられている。まずは、ロジャース監督だ。指揮官は「まだ彼は20歳だ。だが本当に、すごく、すごく才能がある。素晴らしいテクニックと、見事なシュート力を持っているよ。私は彼が15歳のときから追っていた。ようやく獲得できて、すごくうれしいよ」と語った。

同じブラジル人のMFルーカス・レイバは、「コウチーニョが今と未来のリヴァプールのカンピオーネであることは疑いない。彼はますます素晴らしいことをしてくれるはずだ。ブラジルではとても高い評価を受けている。とても若くして国外に行ったのにね」と話している。

コウチーニョがまだブラジル代表で活躍していないことについて、ルーカスは「インテルのせいだ。彼が思っていたチャンスを与えなかった。常にそのクオリティーは見せていたのにね」と語った。

いずれにしても、コウチーニョには時間が必要だろう。プレミアリーグに慣れるのに苦しんだ南米の選手たちは少なくなく、彼も例外ではないはずだ。ルーカスは「彼にとっても大変だろうね。特に練習が大変だ。リズムがイタリアと違うからね。でも、すでにとてもうまく適応しているし、良いところを見せた。彼にとって新たな挑戦であるのは確かだ。でも、南米のチームメートがいることが助けになるはずさ」と述べている。