インタビュー:中村ゆり「個性的な役ばかりをしているという意識は無いんです」
――作品拝見させていただいて、大変恐くてまさに“ジャパニーズホラーの極み”という作品だったと思うのですが、中村さん自身は恐いのは得意なほうですか?
中村ゆり(以下、中村):ホラーはすごく得意というわけではないのですが、今回お話をいただいて以前の「呪怨」シリーズも観て。すごく惹き付けられる作品でした。――霊の存在を信じますか?
中村ゆり:それが…。全然信じてないんですよ(笑)。もし、亡くなった方が必ず霊になって出てきていたら、今いる場所だって幽霊だらけになってしまいますよね。ただ、怨念というのは人の心に生き続けるものだと思っていて。例えば、私の先祖が誰かに対して恨みを持っていたら、その先祖が霊の姿で現れるのでは無く、子孫である今の私に根付いていくと思うんですよね。――確かに、作品を拝見して、もちろん霊に対する恐怖もありますがそれよりも、人間の悲しさが表現されている作品だなと。
中村ゆり:そうなんですよね。恐いけれど、それ以上に悲しい。ただ、人を驚かす演出だけをしているのではなく、もちろんホラー作品としてエンターティメントとしてとても素晴らしい作品なのですが、さらに奥深い人間の悲しさが描かれていて、そこにまず惹かれました。――一番苦労したシーンはどこですか?
中村ゆり:やはり、除霊のシーンですね。先ほども言った様に私に全く霊感が無いので、脚本を読んだ時に、水をかぶったりもしますし、鬼気迫る演技というのをどう演じるか苦労しました。――実際に完成した作品をご覧になっていかがですか?
中村ゆり:率直にちゃんと出来てるな、と。このシーンを覚えるために、“般若心経”を電車に乗る時や歩きながらずっと聞いていたりしたので、無事に完成して、しっかりした物が出来て満足しています。――ハードな撮影だったと思いますが、その中での気分転換は?
中村ゆり:私は演じている時の役が私生活にあまり残らないタイプなのでこれといって気にすることは無かったですね。それこそ、今回の役が撮影後も残っていたら大変ですよね(笑)。