オランダ戦でW杯デビューを飾った日本代表MF佐野海舟(マインツ)は、3日後の北中米ワールドカップのグループリーグ第2節・チュニジア戦へ準備を続ける。「自分たちがやっていること、積み上げてきているものがある。そこはブラさずにこれから対策をしっかりやっていきたい」と力を込めた。

 出場した7度のW杯では、2002年日韓大会を除いて3敗3分と未勝利が占めるグループリーグ第2節。オフ明けのこの日は第2節に向け、練習前に今大会2度目の選手ミーティングが行われた。初のW杯となる佐野も第2節の難しさは「外から見ていても感じる部分はあった」と認める。対するチュニジアは初戦でスウェーデンに1-5と大敗。それでも「次の試合がとても大事になってくるというのはチームとしても共有できている。そこに向けて準備をしていく」と警戒を怠らない。

 引いてくる可能性もあるチュニジアに対し、ボランチがより攻撃に出る必要もある。そのことを報道陣に問われた佐野は「色々なことを想定しておくのが大事。そういう(攻撃的な)展開もある」と展望。「セカンドボールやリスク管理だったり、そういうところが大事になる。W杯は何が起こるかわからない」。予想を超える最高峰の舞台で冷静さを失っていない。

 無尽蔵のスタミナを誇る佐野もW杯は未知数だ。初戦をフル出場で走り切り、「強度はもちろんだけど、それ以外のなかなか感じにくい疲労は少なからずある」と現状を明かす。昨日のオフはチームメイトと外食をしてリフレッシュ。W杯も「ほぼ全部」観戦しているという。

 改めてオランダ戦を振り返り、「自分に対してもっとできると思った。相手(が強い)というか、自分がもっとできる」とベクトルを自身に向ける。「全員が戦って全員の気持ちがああいう点に結びついた。次に向けてもまた全員でやっていけば、いい結果を得られる」。充実した時間の中で、手にした自信とともにその先の戦いを見据えている。

(取材・文 石川祐介)