熟成のボルボを実感 スタイリッシュすぎるステーションワゴン『V60』の話(前編)【日本版編集長コラム#85】
年々少なくなるステーションワゴン
2回に渡ってレポートした『ボルボXC60』のプラグインハイブリッド話。実は続けて、『ボルボV60T6 AWDプラグインハイブリッド』に乗ることができた。XC60では1000kmほど走ったが、こちらはスケジュールの関係で400km程度となる。
【画像】スタイリッシュすぎるステーションワゴン!『ボルボV60T6 AWDプラグインハイブリッド』 全47枚
V60のようなボルボで言うエステート、つまりステーションワゴンは年々少なくなっており、同クラスで探せばメルセデス・ベンツEクラス、BMW5シリーズ、フォルクスワーゲン・パサート、アウディA6などドイツ車勢がラインナップされるものの、SUVに比べ影は薄くなってきている。

取材車は『ボルボV60T6 AWDプラグインハイブリッド』。 平井大介
ちなみに2024年の数字だが、日本でのボルボの販売数はXC40の3982台がトップ。これにXC60の2362台が続き、V60は1858台と健闘している。その後はEX30が1762台、XC90が1141台という順番。グローバルの順位になるとV60はここに入らないので、日本ではまだまだワゴンが売れているわけだ。
ちなみに今、『売れている』と打とうとして『熟れている』と変換ミスをしてしまったのだが、結論から書けば前回までレポートしたXC60同様、V60も熟れに熟れた、魅力あるモデルとなっていた。
V60のラインナップを確認
さて現在、日本に導入されるV60は昨年7月に仕様変更を受け、以下のモデルをラインナップしている。いずれも2L直列4気筒ターボ+モーターとなる、そのスペックと合わせて確認してみよう。
V60プラスB4:価格659万円
V60ウルトラB4:価格719万円
●エンジン:最高出力197ps(145kW)/最大トルク300Nm
●モーター:最高出力8.5kW
●車両重量:1690kg(プラスB4)1710kg(ウルトラB4)
●タイヤサイズ:225/50R17(プラスB4)235/45R18(ウルトラB4)

パワートレインは2L直列4気筒ターボ+モーターのプラグインハイブリッド。 平井大介
V60ウルトラT6 AWDプラグインハイブリッド:価格919万円
●エンジン:最高出力253ps(186kW)/最大トルク350Nm
●モーター:最高出力52kW(前)107kW(後)
●車両重量:2050kg
●タイヤサイズ:235/40R19
ボディサイズは全長4780mm、全幅1850mm、全高1430mm、ホイールベース2870mm。トランスミッションは8速AT、サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン、リアがマルチリンク。
プラグインハイブリッドのEV走行は、91kmというカタログ数値だ。
なお、2月には『V60クラスカントリー』の最終仕様となる『ウルトラB5 AWDクラシック・エディション』が200台限定、価格819万円で登場しており、ひと足早く、そのモデルライフを終えようとしている。
2018年ジュネーブ・ショーにて
V60がデビューしたのは2018年のジュネーブ・ショーで、実は現地取材にも訪れている。当時所属していたカー・マガジンの誌面を見ると、キャプションにはこう書いてあった。
『XC40が欧州COTYを受賞し、まさに絶好調のボルボ。V90などで見慣れたせいか、V60自体にインパクトはないが売れそう』。

デビューから約8年経っても、V60のスタイルは古さを感じさせないものだ。 平井大介
……インパクトがないと随分と失礼なことを書いているのは、若気(でもないが)の至りということでお許し頂きたい。しかし振り返れば、ボルボはXC90やV90で大胆な世代交代を示して、そのイメージを踏襲したXC60やV60を登場させているから、そういった印象を抱くのは当然だろう。
そこから約8年経った令和の世の中でも、V60のスタイルは古さを感じさせないものだ。また、周囲が大きくなっているがゆえに、XC60同様、コンパクトにさえ感じるから面白い。エクステリアがぎゅっと引き締まって見える。もっとストレートに書けば、とにかくカッコイイのだ。
車両重量さえクリアできれば、多くの立体駐車場に収まるサイズではあるし、今回は荷物を満載にする場面こそなかったが、ワゴンであることは依然としてアドバンテージだ。
……というわけでまたもや、1本で収まらなかったので、ボルボ話は次回に続きます。
