栃木強盗殺人、「主導役」は中国経由でカンボジア入国か…さらに「東南アジアの別の国へ出国」の情報も
栃木県上三川(かみのかわ)町の民家で親子3人が死傷した強盗殺人事件で、強盗殺人容疑で公開手配された住所・職業不詳、益田和彦容疑者(48)が事件後、カンボジアに入国したとみられることが、捜査関係者への取材でわかった。
その後、別の国に出国したとの情報もあり、警察は海外当局と連携して行方を追っている。
事件は5月14日朝、同町上神主の民家で発生。金品が物色され、住人の富山英子さん(69)が胸を刺されるなどして殺害されたほか、息子2人も頭を殴られるなどして負傷した。
これまでに現場の指示役として横浜市港北区の無職竹前海斗容疑者(28)夫妻と、実行役とされる男子高校生4人が強盗殺人容疑で逮捕され、実行役を勧誘したとみられる男子高校生も職業安定法違反容疑で逮捕されている。押収したスマートフォンの解析などから、益田容疑者が竹前容疑者に通信アプリで「ルパン(窃盗)やる?」などとメッセージを送り、事件を持ちかけていたほか、凶器とみられるバールを購入した疑いがある。
捜査関係者によると、益田容疑者は事件3日後の5月17日、成田空港から出国。中国・福建省の空港経由でカンボジアに入国後、東南アジアの別の国に渡ったとの情報があるという。
カンボジアでは近年、「匿名・流動型犯罪グループ(匿流(トクリュウ))」が詐欺拠点を置いている。これまでの捜査で、今回の強盗グループの容疑者の一部が現地の拠点に出入りしていた可能性も浮上しており、警察当局が事件の背景を調べている。
外務省は3日、益田容疑者に旅券返納命令を出した。24日の期限までに応じない場合は旅券が失効する。渡航先で不法滞在の状態となり、国外退去処分になる可能性もある。
