「30代でおじいちゃんになっちゃった」ハイエースのカスタムに1000万円近くを投じる“43歳の祖父”が家族3世代で改造車イベントを楽しむようになった“驚きの背景”〉から続く

 車弄りは自分だけの趣味とは限らない。家族や恋人を持ちながら「理想の愛車」を追求する人々の姿からは、悲喜こもごものドラマが浮かび上がってきた。

【画像】「彼女も楽しみにしてくれているんですよね」ド派手な改造車が並ぶイベント会場に並ぶえげつないこだわりが詰まった“プロボックス”の内外装をまとめて見る

 今回は、「STYLE BOX MEETING 2026 関東ラウンド」の参加者から、プロボックスをカスタムする「まーしー」さんをご紹介。


地元の岩手から千葉のイベント会場までプロボックスで駆けつけた「まーしー」さん

◆◆◆

あえて「普通の商用車っぽく」見せる

 父が根っからの車好きで、暇さえあれば車を弄っているような人だったんです。自分の車だけじゃなくて、母親の軽にまで勝手にエアロを組んだりして、そのたび「またやったのか」と呆れられていましたね(笑)。

 私自身、中高生の頃から周りに車好きも多かったですし、当時から「どの車をどう弄ろうか」とばかり考えていました。ガソリンスタンドなんかで働きつつ、免許を取って最初に買ったのは23系のジムニー。そこからシルビア、シビック、プリウスと、ジャンルを問わず弄ってきたんです。

 ただ、これまでは割と人気のある車種に乗ってきたので、次は他の人と被らないような弄り方をしたいなと。それで去年、このプロボックスを買ったんですよ。

 今回はなるべく純正の形を崩さずに、「普通の商用車」として街に溶け込むようなコンセプトで作っているんです。生活の足として使いつつ、見る人が見ればわかる車にできたらいいなと。

 以前シルビアに乗っていた頃なんかは、よくある派手めのエアロをつけていたこともあるんですけどね。でも、それだと行く場所も限られるし、そもそも車は移動手段なのに、普段乗りで気を遣うのもイヤだなと。

 もちろんこういうイベントに出すと、周りが派手な車ばかりなので、「逆にポツンと浮いちゃってるな」とは感じますよ。やっぱり、イベントで賞を獲るような車は見ていて楽しいですし……。トコトンやっていて、ほんとスゴいなとは思うんですけどね。

 それでもこのプロボックスは、自分なりにコツコツ納得できる形に仕上げていきたいんですよね。今の自分としては、目立たない足まわりのセッティングを突き詰めて、乗り味や見た目のバランスを探っていく作業が楽しいんです。

 完全に、自己満足の世界ではありますが……。それでも、今交際している彼女も私の趣味に付き合ってくれていて。もともと車には詳しくないのに、プロボックスがどう変わっていくのか楽しみにしてくれているんですよね。

 今日もこの車で、地元の岩手から千葉まで一緒に来ているんです。彼女も横に乗ってきてくれましたが、文句も一切なく。自分にとっては車弄りがライフワークみたいなものですから、こうして一緒に楽しんでくれるのはありがたいですよね。

〈ハイエースを“イタリアのスーパーカー風”に改造するため「中古のフェラーリが買える金額」を注ぎ込んで…夫の車弄りに対する“妻からの本音”は?〉へ続く

(鹿間 羊市)