中国の極超音速兵器開発科学者、方岱寧(ファン・ダイニン)氏。[写真 SCMP キャプチャー]

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中国の極超音速兵器研究分野を主導していた著名な科学者であり、かつて不倫スキャンダルで物議を醸した人物が、3カ月前に死亡していた事実が遅れて公式発表された。

20日、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、中国科学院(CAS)は、中国最高科学者の称号を受けていた北京理工大学(BIT)の方岱寧教授が、2月27日に闘病の末に死亡したと前日に明らかにした。68歳だった。

中国科学院は「方岱寧同志は長年にわたり先端材料および構造力学研究に尽力してきた、中国先端構造技術分野の開拓者の1人だった」と説明した。

ただし、3カ月前の死亡当時の具体的な経緯については明らかにしなかった。

方氏は当時、南アフリカ共和国のケープタウン大学で開かれるアフリカ計算力学学術大会で講演を行う予定だった。

これに先立ち、3月にはオンライン上を中心に、同氏が南アフリカ共和国訪問中に突然健康問題が浮上したという内容が拡散した。当時、公式確認はなかった。

方氏は中国の南京工業大学で機械工学を専攻した後、1993年にイスラエル工科大学で航空宇宙工学の博士号を取得した。

中国に戻った後は、清華大学や北京大学などで複数の役職を歴任した。2015年に北京理工大学教授に就任し、2018年には副学長も務めた。

SCMPは、北京理工大学について、軍事研究への関与問題により中国で米国の制裁を受けた複数の大学の1つだと伝えた。

2022年2月には、当時の中国の大学教授として唯一、米国工学アカデミーの会員に選出された。

しかし同年10月、映像学術会議の途中で、若い女性が方氏を抱きしめてキスする場面が捉えられ、この映像がオンライン上で拡散しておおきな論争となった。

現地メディアは、該当の女性は博士研究員であり、2人とも既婚者だと報じた。

その後、方氏は北京理工大学と中国科学院から懲戒処分を受けた。