生きるために、多くの人が毎日働いています。会社や組織に所属している人の多くは、仕事上のストレスを抱えているようです。働くなかで感じるストレスは、心身の不調や仕事のパフォーマンス低下につながる重要な問題です。仕事のストレス要因を言語化できず、「なんとなくつらい」「理由がわからないまま疲れている」と感じている人も少なくありません。

仕事でストレスの原因となるものをランキング形式で紹介します

そこで本記事では、マイナビニュース会員を対象に行った「仕事のストレス要因」のアンケート結果をランキング形式で紹介します。

ストレスの原因を知ることができれば、自身の悩みが一般的なものかどうかを確認でき、働き方や環境を見直すきっかけにもつながります。仕事のストレスへの対処法を考えるときの参考にしてみてください。

仕事のストレス要因ランキング

マイナビニュース会員に、「仕事のストレス要因」について聞いてみたところ、ランキングはこのような結果となりました。

1位:同僚・部下との人間関係(15.7%)

2位:上司との人間関係(10.3%)

3位:理不尽な指示・丸投げ(7.9%)

4位:残業・長時間労働(7.0%)

5位:業務量が多すぎる(6.6%)

5位:ハラスメント(パワハラ・セクハラなど)(6.6%)

7位:人手不足(5.8%)

7位:仕事と私生活の両立が難しい(5.8%)

9位:給与・評価が見合っていない(5.0%)

9位:クレーム対応が多い(5.0%)

「定時で帰れない」「仕事を丸投げ」仕事のストレス要因を紹介

ここからは上位にランクインした要因や、それを選んだ理由を紹介していきます。

○1位:同僚・部下との人間関係

仕事のストレス要因、1位は「同僚・部下との人間関係」でした。15.7%とおよそ6分の1の方が同僚・部下との人間関係をストレスだと感じているようです。

同僚や部下との人間関係は、日常業務の中で継続的に影響を及ぼす仕事のストレス要因です。価値観の違いやコミュニケーション不足により、些細な言動が誤解や摩擦につながるケースも少なくありません。

業務分担の不公平感や、協力が得られない状況が続くと、精神的な負担が蓄積しやすくなります。 職場内の人間関係は回避しにくいため、慢性的なストレスにつながりやすい点が特徴です。

選んだ理由

・「自分と気の合う人ばかりではないのは当たり前だが、ハラスメントの関係もあり上にも下にも気を使う。言うことを一呼吸置いて考えて物を言う人間関係にも疲れる」(46歳男性)

・「理不尽な上司と仕事をしない後輩に挟まれて仕事量が増える」(45歳女性)

・「人間関係の面倒さは最大のストレス」(48歳男性)

・「自分の部下が自分の上司と懇意で甘やかすため、言うことを聞かない」(46歳男性)

・「人間関係が悪くてパワハラされるから」(37歳女性)

・「意思疎通ができないこと」(49歳男性)

・「毎日、顔を合わすから」(29歳女性)

・「同僚の不機嫌ハラスメント」(44歳女性)

・「自己中心的な発言繰り返す部下を説得するのが苦しい」(24歳男性)

・「一緒に働いている同僚の機嫌に浮き沈みがあり、こちらに攻撃的になる日がある。疲れる」(47歳女性)

○2位:上司との人間関係

2位にランクインしたのは「上司との人間関係」でした。上司との関係性は、評価や業務方針に直結するため強いストレス要因になりやすい傾向があります。指示の曖昧さや感情的な対応により、部下が萎縮してしまうケースも見られます。

相談しにくい雰囲気や意見を言いづらい環境が続くと、心理的安全性が損なわれます。上司との関係悪化は、仕事への意欲低下や退職・離職意向にもつながりやすい点が特徴です。

選んだ理由

・「今の職場の上司の考え方についていけない。部長クラスだけれど、本人は社長とでも思っているのか自分の考えがすべて。限界」(47歳女性)

・「上司とトラブルがあった経験があるため」(35歳男性)

・「性格の悪い上司と一緒になったことが何度もあるから」(48歳男性)

・「人間としてみても、頭がおかしい人」(46歳男性)

・「上司の言っていることが間違っていても、それを言ったら後が怖いので何も言えない」(47歳女性)

・「うまくコミュニケーションが取れない」(49歳男性)

・「上司の仕事の仕方が一貫していなくて翻弄されているから」(45歳男性)

・「すべてを否定される上司で体調に影響が出たため」(43歳女性)

・「仕事の進め方、評価の仕方が嫌い」(43歳男性)

・「毎日のようにパワハラにあった」(44歳女性)

・「上司がとにかくワンマンで『自分が正しい』が常にあるので周りが迷惑していること」(41歳男性)

・「高圧的な態度とひどい口の利き方で偉そう。部下を見下していて、体調が悪かったり気分が悪わったりすると人に当たる人間だから」(49歳女性)

○3位:理不尽な指示・丸投げ

3位には「理不尽な指示・丸投げ」がランクインしました。業務内容や背景説明がないまま仕事を任される状況は、大きなストレスを生みます。責任だけが重く、裁量やサポートが不足していると感じる人も少なくありません。

理不尽な指示が繰り返されると、自身の成長実感を得にくくなります。納得感のない業務は、精神的な消耗を早める仕事のストレス要因となります。

選んだ理由

・「理不尽な指示は、ハラスメントや人間関係のすべてに該当する」(46歳女性)

・「上司が上司自身でも不可能なノルマをふっかけてきた」(48歳男性)

・「『やってくれる』と思っていたら、いつの間にか丸投げ」(46歳男性)

・「休みの前日に自分でやっておけばよいことを、やらずに丸投げしてくる」(44歳女性)

・「日本の企業体質そのものと言っても過言ではない」(48歳男性)

・「管理職の引き継ぎができていない」(46歳男性)

・「言うことが、そのときどきで変わる」(37歳女性)

・「私はたまたまハズレの上司に当たったため、作業を丸投げされた経験があるから」(32歳男性)

・「理不尽だと感じることが度々あるから」(39歳男性)

・「意味のない、納得のいかない、間違えた指示をされ、仕事の効率化に支障が出る」(49歳女性)

○4位:残業・長時間労働

4位には「残業・長時間労働」がランクイン

4位に選ばれたのは、「残業・長時間労働」でした。長時間労働が常態化すると、疲労の回復が追いつかず心身に負担がかかります。睡眠不足や生活リズムの乱れは、集中力や判断力の低下を招きます。残業が多い職場では、プライベートの時間を確保しにくい点も問題です。長期的には健康リスクを高める仕事のストレス要因として認識されています。

選んだ理由

・「日本の風習として遅刻にはたいそう厳しいが、終わる時間には超ルーズだと思うからです」(48歳男性)

・「体に応えるになってきたので、ストレスに感じます」(42歳男性)

・「仕事量が多くて忙しいから」(24歳女性)

・「時間がかかる手間だらけな無駄作業が多すぎる」(48歳男性)

・「残業時間が多いのもストレスだが、残業時間が多いことを指摘されるのもストレス」(40歳男性)

・「毎日10時間程度やっていて、休みもない」(33歳女性)

・「仕事が急に増えて大変ストレスだからです」(38歳男性)

・「給料のわりには残業時間が長すぎますね。疲れます」(43歳男性)

・「定時で帰れるのに、職場の雰囲気がそうではないなかで帰ったら『早く帰るな』などと言われているので、いい職場ではないと感じている」(38歳男性)

○5位:業務量が多すぎる

5位に入ったのは、「業務量が多すぎる」という要因です。

業務量が過剰な状態では、常に時間に追われる感覚が続きます。優先順位をつけても仕事が終わらない状況は、強いプレッシャーを生みます。

達成感を得る前に次の業務が発生するため、疲労感が蓄積しやすい点が特徴です。慢性的な多忙は、仕事のストレス要因として無視できません。

選んだ理由

・「自分のキャパシティ以上の仕事を振られるが、残業でなんとかこなしても評価が低いまま責任だけ増えていく」(41歳男性)

・「毎日残業で風邪をひいても休めなかったから」(39歳女性)

・「赤字と人手不足のため、かなりの業務量をこなさないといけないから」(45歳男性)

・「単純に人手不足な状態が続いているから」(48歳男性)

・「仕事量が多くて大変なため、文句を言ってしまうから」(30歳男性)

・「仕事量が多いので、時間配分にとても苦労するから。残業時間が増えてしまうから」(38歳男性)

・「勤務時間と裁量があっているとは思えないから」(44歳男性)

・「長時間労働が負担になっている」(31歳男性)

○5位:ハラスメント(パワハラ・セクハラなど)

同率5位には、パワハラ・セクハラなどの「ハラスメント」が選ばれました。ハラスメント行為は、職場の安心感を大きく損ないますし、人格否定や不適切な言動は、被害者の自尊心を著しく低下させます。周囲に相談しづらい雰囲気がある場合、ストレスはさらに深刻化します。精神的ダメージが長引きやすい点が大きな特徴です。

選んだ理由

・「お尻を触られたり、お局様に毎日耳元で怒鳴られたりした」(42歳男性)

・「上司のパワハラがきつい」(45歳男性)

・「圧力をかけてくる仕事関連の人はみんなストレス」(49歳男性)

・「実際にパワハラされていたことがあり、ストレスが半端なかった」(35歳男性)

・「パワハラで、精神がまいってしまったことがあるから」(49歳男性)

・「ワンマン社長のパワハラにストレスを感じたから」(47歳男性)

・「ただ職歴が長いだけのお局がいて、自分はたくさん間違いをするのに、人が同じようなミスをしたときに自分のことを棚に上げている。理不尽」(47歳女性)

○7位:人手不足

7位には、「人手不足」が選ばれました。人手不足の職場では、一人あたりの業務負担が増加しやすくなります。休暇を取りにくい環境が続くと、心身の回復機会が失われます。ミスへの不安や責任の重さが、精神的なストレスにつながります。構造的な問題である点も大きな特徴です。

選んだ理由

・「繁忙期に人手が足りず、担当外の業務も担ったため」(46歳男性)

・「辞めていく人が多く、新しい人が入らない」(45歳女性)

・「入社する新人を確保するのが今はどこも難しい」(49歳男性)

・「人手が足りなくて終わらないことにストレスだ」(45歳女性)

・「やることが多く、常に気を張っている」(49歳男性)

・「毎日疲れて体調不良が続いている」(44歳女性)

○7位:仕事と私生活の両立が難しい

7位には「仕事と私生活の両立が難しい」が選ばれました

同率7位に入ったのは「仕事と私生活の両立が難しい」。仕事が私生活に影響を及ぼす状態は、満足度の低下を招きます。家庭や趣味の時間が確保できないことで気分転換が難しくなりますし、オンとオフの切り替えができない状況はストレスを増幅させます。近年特に注目されている仕事のストレス要因です。

選んだ理由

・「親の介護と仕事の両立が大変だったから」(48歳男性)

・「休みがなく残業ばかりだったから」(45歳女性)

・「プライベートの充実は仕事の土台だと改めて感じた」(49歳男性)

・「結婚に踏み出せない感覚がある、言いづらい雰囲気」(26歳女性)

・「休日でも仕事のことを考えて気が滅入る」(46歳女性)

○9位:給与・評価が見合っていない

9位に選ばれたのは「給与・評価が見合っていない」という要因。努力や成果が正当に評価されないと感じると、モチベーションが低下します。報酬と業務量のバランスが取れていない状態は、不満を生みやすくなります。将来への不安が強まり、働き続ける意義を見失うケースもあります。

選んだ理由

・「業務内容と成果報酬とのギャップでやる気が出ない」(48歳男性)

・「勤続20年なのにいつまでたっても最低賃金だから」(47歳女性)

・「働いてる内容と給料が見合っていないから」(44歳男性)

・「人材不足で多数の仕事を任せられた」(43歳女性)

○9位:クレーム対応が多い

同率9位に入ったのは「クレーム対応が多い」です。顧客からのクレーム対応は、精神的な消耗が大きい業務です。感情的な言葉を受け続けることで、ストレスが蓄積しやすくなります。対応後も気持ちの切り替えが難しい点が特徴で、特に接客・窓口業務に多い仕事のストレス要因と言えます。

選んだ理由

・「接客業なのでどうしてもわがままなお客さんや些細なことで怒る人がいる」(44歳女性)

・「第三者の不手際のせいで板挟みにされることがストレスに感じる」(47歳男性)

仕事のストレス要因ランキング上位に選ばれたものの傾向

仕事のストレス要因ランキングのトップ5を見ると、人間関係や業務負荷に関する項目が多く並んでいます。特に上司・同僚との関係性や、業務量の多さは日常的に影響を及ぼす点が共通しています。

さらに、自分だけで解決しにくい構造的な問題が多いことも特徴と言えます。個人の努力だけでは改善が難しいため、ストレスが長期化しやすい傾向が見られます。

「怒鳴られる」よりつらい! 「毎日少しずつ削られるストレス」の実態

上記のように、今回のアンケートでは人間関係に関する項目が上位となりました。特に目立ったのは、

相手の機嫌を常に気にする

言葉を選び続ける

間違った指示でも反論できない

「早く帰るな」という空気

丸投げされても断れない

など、「小さな緊張状態が続く働き方」への疲労感です。常に小さなストレスがつきまとうような状態で仕事をするのは、通常以上に心身にかかる負担が大きくなります。それが蓄積してしまうとある日突然、心や体が悲鳴をあげてしまいます。

上司から怒鳴られるとストレスがたまりますが、怒りは一時的なもので次第におさまります。むしろ、さまざまなストレスで毎日少しずつ削られることによる蓄積ダメージに注意が必要と覚えておきましょう。

仕事のストレス要因のランキングを紹介しました

本記事では、「仕事のストレス要因」についてランキングで紹介しました。仕事のストレス要因は、人それぞれ異なるように見えても、社会全体で共通する悩みが多く存在します。今回紹介したランキングは、多くの働く人が抱える現実的な課題を可視化したものです。

仕事のストレス要因を理解することで、自身の状況を客観的にとらえやすくなります。働き方や環境を見直す第一歩として、このランキングを参考にしてみてください。

調査時期:2025年12月24日

調査対象:マイナビニュース会員

調査数:男女合計301人

調査方法:インターネットログイン式アンケート