“トクリュウ”異例の“芋づる式” 6人逮捕も…夫婦の上に首謀者か 栃木強盗殺人
栃木県で起きた強盗殺人事件の逮捕者は、6人となりました。新横浜にあるビジネスホテルで生後7か月の娘といた25歳の女と、海外に逃亡しようとして羽田空港にいた28歳の男。2人は夫婦で、実行役の少年らに犯行の指示をしていたとみられています。
■逮捕の流れを時系列で整理

発生から数日で大きく事態が動いた今回の事件。これまでの逮捕の流れを時系列で整理します。
“実行役”として逮捕されている高校生の少年4人。まず、事件当日の14日、逃走していた相模原市に住む少年Aが逮捕されました。翌日の15日には、同じく相模原市に住む少年Bが逮捕。さらに16日には、少年Cと川崎市の少年Dが逮捕されました。
少年AとBは過去に同じ高校に通っていて、少年BとCは知人関係とみられています。一方、4人目とされる少年Dと、ほかの3人との関係性はわかっていません。
そして、17日に逮捕されたのが、指示役とみられる夫婦。少年のうちの1人と接点があったとみられています。
■スピード逮捕 “トクリュウ”異例の“芋づる式”

発生から3日で6人が逮捕された事件。このスピード逮捕の背景について、“トクリュウ”を取材してきた日本テレビ警視庁キャップの松本麦生記者は、これまでとは“異なる点”があると指摘します。
警視庁キャップ・松本麦生記者
「ほかの“トクリュウ”の事件の場合、全く見ず知らずの人間同士の犯行。一緒に現場に行ったの誰と言われても、名前すら知らないことが多い。4人全員が知り合いかどうかは別として、少なくとも一部が知り合いというのは、これまで聞いたことのないパターン」
“実行役”4人の中でつながりがあったこと、また、夫婦を知っている少年がいたことなどから、“トクリュウ”としては異例の“芋づる式”で逮捕されたといいます。
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さらに。
警視庁キャップ・松本麦生記者
「“トクリュウ”というのは(昨今)、全国の警察が力を入れている。警視庁や神奈川県警が協力して非常に大きな捜査態勢だった。そういったところもスピード逮捕の一因」
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ただ、警察は、逮捕された夫婦のさらに上の指示役、つまり首謀者がいる可能性も捜査していて…。
警視庁キャップ・松本麦生記者
「首謀者とされる立場の人を検挙するというのは、1年とか半年。匿名性の高い通信アプリを使って痕跡を残さないようにしている。今回の事件との関連をつけて逮捕となると、時間はかかる」
警察によりますと、逮捕された少年の一部は「後悔している」といった趣旨の供述をしていて、反省の意を示しているといいます。
警察は6人の認否を明らかにしていませんが、さらに上の立場の指示役がいることを視野に捜査を続けています。
■犯行指示か 夫婦2人と少年4人…どう関係?

6人が逮捕された今回の事件、それぞれの関係性について改めて整理してお伝えします。
まず、実行役とみられる逮捕された4人の少年はいずれも16歳で、神奈川県の相模原市や川崎市に住む高校生でした。
それぞれの関係性は、
・少年Aと少年Bは過去、同じ高校に通っていました。
・少年Bと少年Cは知人関係だといいます。
・ただ、少年Dについては他の3人との関係はわかっていません。
また、少年Aは「同じ学年の人物が仲間にいて、それに誘われて入った」という趣旨の供述をしているといいますが、その誘った人物がこの中の誰なのかは、現時点ではわかっていません。
そして、17日に逮捕されたのは、竹前海斗容疑者(28)と妻の美結容疑者(25)です。この夫婦は、少年らへの指示役だとみられています。
夫婦と少年らとの関係ですが、4人の中には「夫婦に頼まれた」と供述をしている少年がいる一方で、「夫婦と事件当日に初めて会った」などと供述している少年もいるということで、警察などは、グループがいわゆる“トクリュウ”、匿名流動型・犯罪グループとみて捜査を続けています。
また、警察は、この夫婦よりも上の立場に指示役がいる可能性も視野に、6人が逮捕されたあとも、引き続き捜査を続けています。
(5月18日放送『news zero』より)