少子化、AIの普及、大手塾との競争。

学習塾を取り巻く環境は、これまで以上に厳しさを増しています。子どもの数が減る一方で、AIを使えば問題の答えをすぐに調べられる時代になりました。では、こうした時代に個人塾はどのような価値を出し、保護者や生徒から選ばれていけばよいのでしょうか。

学習塾向けメディア「Edu-Bizチャンネル」では、神奈川県平塚市で「堀口塾」を運営する堀口先生を迎え、少子化・AI時代における個人塾経営の可能性について話を聞きました。

堀口先生は、高校・予備校で20年間、高校物理を教えてきた経験を持ち、2016年に平塚市で堀口塾を開業。現在は小学生を中心に、平塚中等教育学校を目指す生徒の指導などを行っています。

-AI時代でも、答えだけでは学力は伸びない-

堀口先生がまず指摘したのは、AIによって「答えだけ」をすぐに得られることの危うさです。
わからない問題をAIで調べれば、答えは一瞬で出るかもしれません。しかし、学習で本当に重要なのは、答えに至るまでの途中過程を考えることです。難しい問題に向き合い、時間をかけて考える経験がなければ、子ども自身の思考力や学ぶ力は育ちにくくなります。

便利なツールが増える時代だからこそ、子どもが自分で考える時間をどう確保するか。ここに、個人塾の存在価値があるといえます。

-個人塾が勝つために必要なのは「尖ること」-

堀口先生が、個人塾が勝てる理由として最初に挙げたのは「尖ること」です。
大手塾は、多くの生徒に対応するため、どうしてもサービスやメッセージが平均化されやすくなります。一方、個人塾は塾長自身の考えや方針を前面に出すことができます。
「どんな生徒にも合う塾」を目指すのではなく、自分の教育観や得意分野をはっきり打ち出す。そうすることで、すべての人に選ばれるわけではなくても、強く共感してくれる保護者や生徒と出会いやすくなります。

堀口先生は、ブログやYouTubeでも自身の考えを率直に発信しているといいます。大手塾では言いにくいことでも、個人塾だからこそ正直に伝えられる。その姿勢が、保護者との信頼関係につながっているのです。

-「顔が見える塾」は、保護者に安心感を与える-

もう一つの強みは、塾長の顔が見えることです。
大手塾では、入塾しても実際に誰が教えるのか、どのような先生に担当されるのかが見えにくい場合があります。担当講師が変わることもあります。

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