18歳頃の美空ひばり(写真提供:ひばりプロダクション)

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 日本コロムビアは15日、美空ひばりさんの過去に使われた実績がない不明音源が見つかったと発表した。同社によると、過去の発売データなどと照合しながら精査をしたところ、美空さんの未発表音源であることが確認された。没後に発見されたオリジナル楽曲としては2009年以来17年ぶりの発掘となった。

【写真】素敵!18歳ごろの美空ひばりさん

 2026年は、美空さんが1946(昭和21)年に横浜市磯子区の杉田劇場で初舞台を踏んでから芸能生活80周年の節目の年に当たる。同社は保管している約11万本のマスターテープのアーカイブ化を随時進めている。

 今回見つかった楽曲は録音台帳上に『二人きりで』と記載され、作詩:藤浦 洸/作曲:原 六朗/編曲:松尾健司となっている。作詞の藤浦洸氏は美空さんが12歳時の初主演映画『悲しき口笛』と、大ヒットとなった『東京キッド』両作品の同名タイトル主題歌を手掛け、美空さんをスターに押し上げた楽曲の生みの親だ。

 作曲を担当した原六朗氏は美空さんの大ヒットナンバー『お祭りマンボ』の作曲家である。1956(昭和31)年2月10日に録音された。当時18歳の美空さんの若き日の歌声が収録されており、揺れる少女の恋心を歌っている。

 この楽曲は、美空さんの命日である6月24日に発売する美空ひばり芸能生活80周年記念BOX『うたの宝石箱』にボーナス・トラックとして収録し、配信シングルとしてもリリースする。21日に神奈川県・大和市文化創造拠点シリウスやまと芸術文化ホールメインホールで収録されるNHK『新・BS日本のうた』(6月7日放送回)で披露されることも決まっている。

 ひばりプロダクションの加藤和也社長は「日本が戦争の傷跡からようやく立ち直り始めた時代、母の歌声からは平和な青春の輝きを感じ取ることができます」、コロムビア・クリエイティブ・美空ひばり担当プロデューサーの衛藤邦夫氏は「18歳という、少女から大人へと移ろいゆく時期の貴重な録音です。豊かな安定感の中に、新鮮さが同居する若き日の美空ひばりの歌声を、ぜひお楽しみください」などとそれぞれコメントした。