ターゲットは「6万8000円」だ! 3億円運用の投資家が注目する「市場の熱」と「化けるセクター」
3億円以上の資金を運用する個人投資家のkenmo@湘南投資勉強会さん。中小型株の売買を得意としていましたが、現在は「変化の痛み」を受け入れながら、手法のアップデートを進めています。
乱高下が激しいこの相場で着実に資金を増やすには、どんなマインドセットが必要なのか?
本稿では、乱高下の激しい相場でも成績を安定させる「強い銘柄」の定義をkenmoさんに語っていただきました。インタビュー連載全2回の第1回。
化ける可能性を秘めているのはどこ?
——kenmoさんは昨年12月頃にゼネコンセクターに注目されていましたが、現在はどう見ていますか?
「ゼネコンは、今どこも受注を断っているような状態です。原材料価格の高騰や人手不足が深刻で受けたくても受けられないようです。もちろん、採算性の良い案件を選別して受注しているので業績自体は悪くないでしょう。ただ、どうしても『受注可能なキャパシティ』がボトルネックになってしまっています。株価もすでに2倍、3倍と上がってしまっているので、**今からあえて買う必要はないかな**と思っています。」
——下半期に「化ける」可能性があるセクターについては、いかがでしょうか。
「正直なところ、下半期に何が起こるかなんて誰にもわかりません。ただ、今の情報通信セクターが全部まとめて売られるというのは、あまりにも過剰反応だとは感じています。『どう考えてもAIがポジティブに働くはず』という銘柄が、AIによる代替リスクなどを過大に見積もられてセクター全体の連帯責任で株価を大きく下げている。そういった銘柄が、今のマーケットにはゴロゴロしています。
僕はそうした銘柄を、下の方で黙々とビビりながらも買っています。おそらく情報通信系のセクターの中でも明確に二極化が進むはずです。**『AIの変化を追い風にして業績を劇的に上げられる会社』**と、**『AIの波に飲まれて淘汰される会社』**です。今は二極化が鮮明になる前段階として、セクター全体が一旦売られている状況でしょう。そこを狙って買っている、という状況です。」
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地政学リスク、何を見る?
——地政学リスクの火種として、これから最も危険だと感じている地域はどこでしょうか。
「一つの指標として、**米国のロッキード・マーティンやボーイングといった米国防衛株の動き**を注視しています。過去を振り返ると、ウクライナ侵攻の際もそうでしたが、事態が深刻化する前から防衛株のチャートは先行して上がり始めているケースが多いです。
どこが火種になるかを自分の頭で予想するのではなく、**『火種がくすぶり始めれば、米国の防衛株が反応するはずだ』**という前提でマーケットを観察しています。それが私なりの地政学リスクに対する評価方法です。」
——直近では一時ザラ場で5万500円あたりまで落ちる場面もありましたね。
「相場は一時的なオーバーシュート(行き過ぎた動き)は避けられませんから、一発で退場しない程度の資金管理が大切です。基本的にはレバレッジをかけていないのであれば、特に暴落時に慌てて投資行動を変える必要もないでしょう。**5万1,000円(終値ベース)をサポートラインとして維持できるならば、日本株はまだまだ上昇トレンド継続**だと思います。」
