八代市汚職事件、落札したゼネコンと市議を地元建設代表が仲介か…被災の市庁舎新設予定も伝える
熊本県八代市の新庁舎建設工事を巡る汚職事件で、市議と共にあっせん収賄容疑で逮捕された市内の建設会社「園川組」代表取締役の男(61)が2016年頃、工事を落札した準大手ゼネコン「前田建設工業」(東京)に対し、工事の予定や市議の存在を事前に伝えていたことが警視庁幹部への取材で分かった。
同庁は、男が市議と同社を仲介したとみて調べている。
発表によると、男と市議の成松由紀夫容疑者(54)ら3人は同年〜19年末頃、新庁舎の工事の入札で同社を含むJV(共同企業体)が有利になるよう市幹部に指示するなどし、その見返りに21年6月頃、同社から現金6000万円を受け取った疑い。贈賄側は公訴時効(3年)が成立している。
同庁幹部によると、男は16年頃、同社の九州支店長(当時)に、同年の熊本地震で被災した市庁舎の新設工事が予定されていることや有力議員として成松容疑者の名前を伝えていたという。
同庁は、これがきっかけで同社が男を通じて成松容疑者に市側への働きかけを依頼するようになったとみている。男が代表を務める建設会社は普段から、前田建設工業の工事業務を引き受けており、新庁舎の工事でもJVの下請けに入っていた。
3容疑者に接見した弁護士によると、3人はいずれも容疑を否認しているという。
