配送員の尿で商品が汚損、コープみらいが謝罪も「トイレにも行けない?」と一部で同情の声…広報が語った「労働環境の実態」
東京・埼玉・千葉をエリアに、380万人以上が加入する日本最大級の生協(生活協同組合)・コープみらいの委託従業員による、配送中の「不適切な衛生管理事案」が物議を醸している。
「5月6日、コープみらいの公式サイトは《配送委託先における不適切な衛生管理事案とお詫び》との見出しで、《この度、当生協の宅配サービスにおいて、食の安全・安心に関わる極めて重大な事態が発生いたしました》として、《被害に遭われた組合員様、ならびに地域の皆様に多大なるご不安とご不快感をおかけしておりますことを、深くお詫び申し上げます》と謝罪しました。
続けて、《4月28日、お届け先の組合員様より「冷蔵品が黄色い液体に浸かっている」「尿のような臭いがする」とのご連絡をいただきました。直ちに調査を行った結果、配送委託先の従業員が配送業務中に、車両荷台内において生理現象(尿意)を催し、荷台内にあった廃棄予定の配送器材(発泡スチロール容器)に排尿した事実を確認いたしました。蓋をして荷台の床に置きましたが、その後足下のスペースがなくなり、被害のあった組合員様の配送器材の上に載せてしまいました。当該の器材には穴が開いて破損があったため、漏れ出した尿が下段にあった組合員様へお届けする配送器材に移り、内部の冷蔵商品を汚損させた状態で配達が行われました》と、事実経過を説明しています」(社会部記者)
配送中の急な尿意とはいえ、常識的にはあり得ない結果となったことに、Xでは《気持ち悪いし最悪です》と、コープみらいへの批判が殺到した。しかし、その一方で
《そんなことしないと、配送間に合わない程なのか?》
《トイレも行けないくらい厳しいスケジュールなんだなぁ?トイレ行けるくらい余裕もった配送スケジュール組んでやれよ》
など、配送員に対する同情の声も寄せられている。実際、同社の配送業務における労働環境はどうなっているのか。本誌がコープみらいに取材したところ、次のような回答が返ってきた。
「配送中のトイレにつきましては、生理現象ですので、そういうことになりましたら随時、配送ルート上の公衆トイレですとか、休憩のときに取るようにということで(お願いしています)。一部で指摘されているような、この時間から時間の間は休憩を取ってはいけない、みたいな縛りもありません。
1日あたりの配送件数や配送ノルマですか? 多少、前後はありますが、おおよそ60件くらいということになっております。宅配業者さんなどとは違って、いわゆる『ルート配送』になりますので、おおよその配達の時間というのも決まっているんですね。ほぼほぼ、同じ道を通って、今日はこの方がお休みですとか、新たに新規のご利用者様が入ると、多少ルートは変わってきますけれども、基本的にはルートが同じなので、そこで随時、トイレに行っていただくこともできますし、配達の時間帯についても『時間指定』というのは受けていないんです。『だいたいいつも、このぐらいの時間に来てるよね。今日、遅いわね』みたいなお声がけをいただくことはありますけど、必ずしもこの時間に行かなければいけないとか、そういうことではないんです」(コープみらい広報)
つまり、公式の見解では、休憩時間も取れないほど過酷な労働条件ではなく、配送員もトイレの場所などはおおよそ把握できていたはずだというわけだ。
コープみらいは「再発防止に向けた食品安全・再教育の徹底」や「労働環境の再点検」「緊急時における生理現象への対応」などを公式サイトで発表。当面は、信頼回復に努める日々が続きそうだ。
