車検ステッカーの貼付位置は、2023(令和5)年7月から変更されています[画像はイメージです]

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物価高の今こそ自力で『ユーザー車検』に挑むべき理由とは

 2025年の4月1日から、「新しい車検制度」が始まり、従来よりも車検(継続検査)を受けられる期間が長くなっています。

 これまでは「車検証の有効期間満了日の1カ月前から満了日まで」と定められていましたが、新制度では「同じく2か月前から満了日まで」に延長されているのです。

【画像】「ええええっ…!」場所が変わった! これが変更後の「車検ステッカー」の貼付位置です

 つまり、満了日の2か月前に車検を受けたとしても、「旧車検証の日付を起点とした有効期間」が維持されるというワケ。

 そこで今回は、筆者(のぐちまさひろ)の愛車である2017年式のプジョー「308SW」(ディーゼル)とともに、“非日常”なユーザー車検にチャレンジしてみることにしました。

 厳密にいえば、これまでも「満了日の1か月より前」からフライングで車検を受けることもできましたが、その場合は車検を受けた日から起算して新たな有効期限が設定されるため、次の満了日が早まってしまうという大きなデメリットがありました。

 一方の新制度では、満了日の2か月前に車検を受けたとしても、「旧車検証の日付を起点とした有効期間」が維持されます。そのため、早めに車検を受けても“受け損”ということはありません。

 ちなみに新制度の狙いは、年度末の3月や、半期決算期の9月といった、車検の継続検査が集中しやすいタイミングの分散を図ることで、整備工場などの負担や車検予約の取りにくさを軽減することにあります。

 そして、円安&物価高が続く中、正式には「持ち込み検査」と呼ばれる“ユーザー車検”が、改めて脚光を浴びています。

 車検満了日まで2か月という幅があれば、休みや仕事の都合なども調整しやすいはずなので、社会勉強も含めてチャレンジしてみるのも悪くないでしょう。

●最初はビビりながら運輸局へ向かったのだけれど

 初めてユーザー車検を受ける際には、「手続きが難しそう」「車検が通らなかったらどうしよう」などと不安が伴うと思いますが、いざ受けてみると、意外なほどカンタンで拍子抜けしたという方も少なくないはずです。

 筆者はこれまでに2回ほどユーザー車検を通しましたが、毎回初めてのようなドキドキ感がある一方、妙な達成感や清々しさを覚えたりします。

 ユーザー車検の大きなメリットは、代行手数料が必要なディーラー車検よりも、費用を抑えられる点にあります。

 また、車両に問題が無ければ半日ほどで一連の手続きが完了するので、愛車と離れる空白期間ナシに、すぐにそのまま乗り続けることができます。

大事なのはまず「全体の流れ」を把握しておくこと

 ユーザー車検では、事前予約/最寄りの運輸局への車両の持ち込み/自賠責保険の更新/検査手数料&自動車重量税の支払い/必要書類の提出/検査ラインでの対応まで、すべて自分自身で行います。

 そのため、まずは“全体の流れ”を把握しておくことが重要です。

 事前予約は、NALTECが運営する「自動車検査インターネット予約システム」から行います。予約は「14日前」から可能です。

 ただし、車検は平日のみ&1日につき4ラウンドなので、スケジュール調整の上、早めに予約しておくと安心です。

 ちなみに可能な限り混雑を避けたいのであれば、すばり「水曜の朝イチがオススメです(千葉県 習志野自動車検査登録事務所の場合)」と窓口のスタッフさんが教えてくれました。

 合わせて、事前の車両整備(24か月法定点検など ※筆者は時間の都合で後点検としました)と、必要書類(車検証/自賠責保険証明書/自動車税納税証明書/メンテナンスノート)の準備も進めておきます。

これが噂の「初心者マーク」!

●魔法の「初心者マーク」とは

 車検当日は、愛車とともに最寄りの運輸局を訪れ、「継続検査」の窓口に車検証を提出します。

 そして、スタッフさんがQRコードを読み込むと、3枚の書類(継続検査申請書/自動車検査票/自動車重量税納付書)がプリントアウトされます。書類への記載はカンタンで、それぞれ氏名と現住所を書くだけです。

 その後は、自賠責保険の更新手続きを済ませ、検査手数料ならびに自動車重量税を支払って印紙を貼ってもらえば準備完了。再び窓口で書類を処理してもらい、いよいよ検査ラインの車列に並びます。

 検査ラインが不安な方は、「初めてなんですけど……」とあらかじめ伝えておけば、手厚くサポートしてくれる“初心者マーク”を手渡してもらえるのでご安心を。

 検査ラインに向かう車列では、車台番号・走行距離の確認/外装/灯火類(フォグランプ含む)/ワイパー&ウォッシャー液/クラクションなどの検査が実施されます。

 そして、検査ラインに入った後は、排ガス/タイヤのサイドスリップ/スピードメーター/ヘッドライトの光源/ブレーキ/下回りなどの検査を実施。すべての検査は手慣れたスタッフさんの指示があり、とくに難しい操作も求められないので、変にビビる必要はまったくありません。

 ちなみに万が一「不合格」となった場合には、当日中もしくは15日以内であれば、「不合格となった箇所だけ」の検査で完了します。

 検査完了後は、ハンコをもらった書類を窓口に提出すると、新しい車検証のシールを発行してくれます。

 そして、古い車検証をきれいに剥がし、新しい車検証のシールに貼り換えれば、車検にまつわる一連の手続きが完了します。シールの貼り方は少し戸惑うかもしれませんが、説明書きを見ながら慎重に進めれば問題ないはずです。

●意外とあっさり終了! 浮いた費用であんなことやこんなことも…(妄想)

 今回の車検費用は、自賠責保険(1万7650円)+検査手数料(2300円)+自動車重量税(2万4600円)=4万4550円。

 浮いた分の費用は、ゴルフのミニドライバー(もちろん中古)の購入資金に充てようかと妄想中です。

 常日頃から愛車のコンディションに気配りしつつ、いちど“非日常”のユーザー車検にチャレンジしてみてはいかがでしょう。