13秒間、無言で見つめ合う井上(左)と中谷(C)共同通信社

写真拡大

「伝説の1日になる。ファイトマネーはもちろん、2人とも過去最高額です」

【もっと読む】“美しすぎるラウンドガール”雪平莉左が明かす 井上尚弥vsドネア戦後に涙を見せたワケ

 こう話したのが、大橋ジムの大橋秀行会長だ。

 2日に行われる、ボクシング・スーパーバンタム級の4団体統一戦。同級統一王者の“モンスター”井上尚弥(33)に、WBA・WBC・WBO1位の中谷潤人(28)が挑戦する。

 日本人同士の世界戦は過去にもあるが、4団体統一戦は史上初。井上のKO劇が見られるのか、中谷が前評判を覆すのか。

 ボクシングに詳しいスポーツライターの渋谷真氏は「予想が難しい一戦です」と、こう続ける。

「中谷選手はリーチが長く、遠距離戦を得意とするサウスポー。井上選手も距離を保ちつつ、序盤は見ていくのではないか。これまでのように『倒しに行く』のではなく、昨年9月のアフマダリエフ戦のように『勝ちに行く』ボクシングをすると予想します。遠距離戦でどちらが優位に立てるかがポイントでしょう」

 白熱した試合となるのは間違いないが、一方で「マネー高騰」も熱を帯びる。大橋会長は「過去最高額」と豪語したが、ファイトマネーはいくらになるのか。

 ある代理店関係者は「昨年末のピカソ戦は40億円という報道もありましたが……」と、こう話す。

「スポンサー料なども含めた“収入”はそれくらいかもしれないが、純粋なファイトマネーとしては、さすがに……。大橋会長は今回のファイトマネーについて、『20億円? そこまでは行ってない』と話していた。井上が15億円、中谷が5億円と見られています。もちろん破格も破格です」

 1日に行われた前日計量で顔を合わせた両者は、13秒間向き合い、無言で握手をして別れた。日本人対決の最高額は1994年の世界バンタム級統一戦、辰吉丈一郎vs薬師寺保栄の合計2億円と言われていたが、今回はその10倍だ。

 井上のファイトマネーは雪だるま式に膨れ上がっている。WBO世界スーパーフライ級王者だった2017年のニエベス戦では2000万円。そこから徐々に上がり、20年のモロニー戦で初めて1億円を突破した。それから6年で15倍。井上は昨年からサウジアラビアの総合エンターテイメントイベント「リヤド・シーズン」と3年総額30億円以上の契約を結んでおり、リング外の収入もケタ違いだ。

 王者でいる限り、ファイトマネーは下がることがないのが鉄則の世界。拳1つで掴んだ夢は、まだまだ続く。