国連の安全保障理事会で先月30日、核問題に関する議論が行われ、中国が日本について、「核兵器保有の境目に立っている」などと改めて批判しました。

先月30日に開かれた安保理会合では、北朝鮮の核問題について議論が行われました。

日本は、北朝鮮による核・ミサイル活動を批判した上で、「戦争で原爆投下を受けた唯一の国として、核兵器のない世界を実現するために国際社会と緊密に連携し続ける」と強調しました。

日本の発言に対し中国は、高市政権の幹部が去年、記者団に核兵器を保有すべきとの考えを示したことなどを挙げて、「日本は国際社会で核兵器保有の境目に立っていると広く認識されている」と批判しました。その上で「日本は新たな軍国主義から明確に脱却し、平和憲法とNPT=核拡散防止条約を堅持すべきだ」と主張しました。

これに対し日本は「中国の発言は全く根拠がなく非常に誤解を招くものだ」と反論したほか、中国は不透明な形で核兵器を急速かつ大幅に増強しているなどとして「日本を批判する立場にはない」と主張しました。

先月29日のNPT再検討会議でも、中国の代表が「日本が核兵器を保有することを阻止すべき」と批判し、日本が反論するなどして非難の応酬となっていました。

また安保理会合では、ロシアや北朝鮮も日本に対して「再軍備の勢いを拡大している」などと批判しました。