「和牛のオリンピック」再び日本一を目指し肉牛区の候補牛が肥育農家のもとへ 水迫畜産問題で揺れる業界「名誉回復できるように」関係者から決意の声
霧島市の家畜市場に集まった、たくさんの牛。2027年の和牛のオリンピックに出品する候補の牛を繁殖農家から肥育農家に売り渡す斡旋会が開かれました。水迫畜産による不適正な表示で揺れる鹿児島の畜産業界。関係者からは「名誉を回復できるよう頑張る」と決意の声が聞かれました。
(記者)
「こちらに集まっているのは1歳に満たない子牛72頭です。来年北海道で開かれる共進会にむけて牛たちを立派に育てようと入札会が開かれる」
和牛のオリンピックは、5年に一度開かれる牛の品評会で、鹿児島は前々回の2017年に総合優勝。地元開催となった前回も9部門のうち6部門で1位に輝き、“和牛日本一”の座を守り抜きました。次の大会でも“和牛日本一”へ。
30日は18戸の肥育農家が入札会に参加しました。それぞれの農家が見極めたお気に入りの4頭を次々と落札していきます。こちらの徳之島で育てられた牛は、1巡目で落札されました。
(繁殖農家・酒井望さん)
「待ち時間が長いから早く売れてほしいなと思ってて売れたからやったと思った。和牛オリンピックに出られるように頑張ってくれたら。あとはもうバトンタッチで」
30日は72頭すべてが、上限価格の96万円で落札されたということです。
(鹿黒和牛川越・川越昭謹代表取締役)
「とりあえずホッとしている。初めて参加したが能力が高い牛がそろっているだけあっていい牛が多かった」
一方、県内の畜産業をめぐっては指宿市の水迫畜産が別の牛肉を「黒毛和牛」と表示するなどし、警察が食品表示法違反の疑いで強制捜査を行う事態に発展しています。
(鹿黒和牛川越・川越昭謹代表取締役)
「はっきりいってよくは思わない。名誉を回復できるように頑張っていかないといけない。とにかく手をかけて全国の共進会に行けるように頑張りたい」
鹿児島の畜産業界の名誉回復のためにも、再び日本一を目指す和牛オリンピック。
30日に落札された牛は、それぞれの肥育農家のもとで育てられ、2027年の7月頃に和牛オリンピックに出品する8頭が選ばれるということです。
